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第683話

クレヨンまるこ
今泉家の老当主でさえ、生前は舟平という後輩のことを何度も口にしていたほどだった。

今泉家の老当主は一度ならず、自分の末息子も舟平のように手のかからない子に育ってくれればいいのに、とぼやいていた。

智哉は至って真面目な顔で千暁を見る。

「いや、本当に冗談じゃないって。奥さんみたいなタイプは、まさに鷹司香織の好みだ。あの人、奥さんのことを相当気に入ってると思うぞ。

そうじゃなきゃ、何の縁もないのに、どうして奥さんの再起を手伝おうとするんだ?狙いがあるとしたら、奥さんのその美貌だろ?」

口にすればするほど、自分の推測が正しいような気がしてきたらしい。

智哉はもっともらしく筋道を立てて分析しながら、最後には自分で納得したように何度も頷いた。

その結果、とうとう我慢の限界に達した千暁から容赦なく脇腹を肘で小突かれることになった。

智哉は二歩ほど後ずさりし、痛む腹を押さえた。「親友を殺す気かよ。少しは良心ってものがないのか?」

「黙れ」千暁は冷たい視線を向けた。

その目は、これ以上気に入らないことを口にしたら本気で始末するぞ、と無言で警告している。

その殺気を敏感に察した智哉
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