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第551話

Auteur: 鈴木真知子
彩葉が姿を現した瞬間、しかも理と並んで入ってきたとあって、林家の人々の顔から一気に血の気が引いた。

とりわけ雫と多恵子の母娘にとっては、手痛い衝撃だった。今夜の浩一郎の誕生パーティーを自分たちの晴れ舞台にしようと、ふたりは万全の準備を重ねてきたのだ。それなのに、招かれざる客として現れた彩葉の存在によって、その目論見は無惨にも崩れ去った。

大広間の中央に並び立つ美男美女へと、会場の視線が吸い寄せられていく。これまで蒼真と林家の人々に注がれていた眼差しが、まるで潮が引くように林家から離れ、吸い寄せられるように彩葉たちへ注がれた。

「見て、あの方!まるで天女みたいじゃない。お肌が透き通るように白くて、女優さんよりずっと綺麗だわ!」

「本当ね。華やかなドレスを着ているわけでもなく、ほとんどノーメイクなのに、林家のお嬢様をあっさりと霞ませてしまっている。どこのお嬢様かしら?」

「北川社長と一緒に現れたということは……もしかして、正式なパートナーなんじゃない?」

「まさか。北川社長の周りには女性が絶えないけれど、公の場にお連れになったことは今まで一度もないはずよ。それなのに今夜、林会長
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