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第 541 話

Auteur: 柏璇
後ろにいた俊明は、もう何が何だかわからなくなっていた。

彼が歩み寄り、「博文さん、うちのお姉さんは……発作が出ると自分を抑えられなくなるんです。大抵は、自分を傷つけようとします」

精神の病が自分の苦しみに落ち込むと、その先は本当に恐ろしい。

博文は顎に手を当て、考え込むように言った。「自傷とか、自殺行為ってこと?」

朝奈は視線を落とし、苦々しそうに頷く。「……はい」

この数年、彼女も必死に治療を続けてきたが、良くなったとは言い難い。

時々正気に戻った時でさえ、いっそ死んだ方がましだと思うこともあるほどで、生きている限り、世話をしてくれる介護士や弟を煩わせている、と自分を責めてばかりだった。

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