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last update 公開日: 2025-12-22 21:28:26
「やっと開きましたね」

 セナさんが凍りつくような笑顔で言った。口の形だけは笑顔なのに、眼鏡の奥の瞳は全く笑っていない。

 まさに魔王と呼ぶにふさわしい表情に、私は震え上がった。

「随分と優雅な朝をお迎えのようですね、レン? 電話も出ないで、マネージャーが発狂……いえ、たいそう心配していましたよ」

 セナさんの視線が、レンくんの全身を舐めるように走査する。

 寝癖のついた髪。それにパステルイエローのモチ犬スウェット。

「……ぷっ」

 後ろでハルくんが吹き出した。

「レンくん、その服マジで着てるんだ! ウケる、写真撮っていい?」

 レンくんは悪びれもせず、ドア枠に手をついて2人をブロックした。仁王立ちだ。その背中はどんな時よりも大きく、頼もしく見えた。

「うるさい。静かにしろ」

 レンくんが低く唸るように言った。

「近所迷惑だろ。まだ、紬が朝飯食ってる途中だ」

 え?

 時が止まった。セナさんとハルくんの表情が、ピタリと固まる。

「……ツムギ?」

 セナさんが眉をひそめて復唱した。名前、出してしまった。しかもあんなに自然に、親密な感じで。

 私たちは何もやましいことはしていない。手しか
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    last update最終更新日 : 2026-04-01
  • 塩対応の国宝級アイドルは、私の手料理がないと生きていけないらしい   132

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  • 塩対応の国宝級アイドルは、私の手料理がないと生きていけないらしい   128

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