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初めての味方

Penulis: 影畑凛星
last update Tanggal publikasi: 2026-05-18 14:41:35

「よく頑張ったな」

 その言葉を聞いた瞬間。

 佳苗の目から涙が零れ落ちた。

「……っ」

 止めようとしても止まらない。

 苦しかった。

 ずっと。

 誰にも分かってもらえなかった。

「ご、ごめんなさい……」

 泣きながら謝ると、雄吾が眉を寄せる。

「何に対して謝ってる」

「だって……迷惑、かけて」

「かけられてない」

 即答だった。

 佳苗は涙で濡れた目を瞬く。

「むしろ足りない」

「え……?」

「もっと頼れ」

 低い声。

「一人で抱え込みすぎだ」

 佳苗は唇を噛んだ。

 頼る。

 そんなこと、してはいけないと思っていた。

 自分は我慢する側。

 耐える側。

 そうやって生きてきたから。

「……先輩って」

 佳苗は掠れた声で呟く。

「どうしてそんなに、私を甘やかすんですか」

 雄吾は少しだけ黙った。

 そして静かに言う。

「甘やかしてるつもりはない」

「でも……」

「普通だ」

 佳苗は目を見開く。

「傷ついてる女を守るのは普通のことだ」

 その言葉が胸に刺さる。

 悟は守ってくれなかった。

 母も。

 父も。

 誰も。

 だから佳苗は、“守られないこと”が普通だと思っていた。

「…
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