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第737話

作者: かおる
――まさか、翔太まで自分を追い払うなんて。

清子は、その場に立ち尽くした。

まるで、どこへ行っても嫌われ者のようだった。

誰からも歓迎されず、居場所がない。

そんな彼女に、ずっと黙っていた仁志が、穏やかな声で口を開いた。

「小林さん、もし行くあてがないなら、二階のラウンジで休まれたらどうです。

雲井さんと司馬さんが、ちょうどそこにいらっしゃいますよ」

「明日香と......優芽利?」

清子の胸の奥で、かすかな熱が灯った。

――なんという好機。

以前から彼女は、二人の令嬢に接触したいと思っていた。

だが、社交の場ではそう簡単に近づける相手ではない。

しかも聞いた話では――星と明日香の仲は、あまり良くない。

星は、かつて雲井家の婚約者を奪って家を追われた――

そんな噂すらある。

もし、明日香の力を借りることができれば――

清子の唇に、ほのかな笑みが浮かんだ。

やっぱり仁志は頼りになる......勇なんかより、ずっと。

「教えてくださってありがとう。

じゃあ、少し顔を出してきますね」

そう言い残し、清子は軽やかに階段を上がった。

二階のラウンジでは、
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コメント (6)
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カナリア
また厄介事かぁ… 平穏な日々は先だねぇ このコンサートまでの短い期間でこんなに色々あったら鬱になりそう
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momonga
なるほど…、雲井パパに貰った物なんか執着してないって感じだもんね(笑)
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文江
星も雲井家の一員として同じイヤリングをもらった でも興味がなくてなくしても気にしなかった ということかと、、、
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