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第6話

Auteur: 浅々
茜に関わる人たちの連絡先は、もうすべて削除したはずだった。

それでも、彼女が徹を連れてパーティーに参加している写真は、誰かがわざわざ俺のスマホに送信してきた。

【卓也、君がどれだけ茜のことを大切にしてきたか、俺たちはずっと知ってきた。本当にこのまま、あの人を他の男に譲っていいのか?】

【もう意地を張るのはやめろよ。後で絶対に後悔するぞ】

俺は無表情のまま、その写真もメッセージも削除した。

茜を好きになって、もう8年。結局、こんな結末になったか。

本当にこれでいいのかと聞かれれば……もちろん、少しは悔しさが残っている。

茜と徹が腕を組んで並んでいる姿を見た時、胸の奥にはまだわずかな痛みが走った。

けれど、その程度の悔しさや痛みで、離婚を決めた覚悟が揺らぐことはない。

時間は、どんな傷も少しずつ癒してくれるから。

今はまだ無理でも、時間をかければ、きっと茜のことを本当の意味で忘れられる。

一方、もしこのまま自分を押し殺して、惨めなほど茜を愛し続けたら。

きっと俺は、何もかも人のせいにして、不満ばかり口にする男になってしまう。

そんな自分だけは、絶対に見たくなかった
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