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第35話

ผู้เขียน: 八雲詩乃
こんなことを、若葉はこれまで一度も宗介に話したことがなかった。今日初めて口にしたのも、もう耐えきれなかったからだ。

結婚生活も仕事も、宗介は徹底的に若葉を踏みにじろうとしていた。

だが、訴え終えた若葉に向けられたのは、宗介の冷たく嫌悪に満ちた眼差しだった。まるで狂人でも見るような目だった。

若葉はふいに笑った。

人を追い詰めておかしくさせておきながら、いざ取り乱せば冷ややかに見下す。そういう人間もいるのだ。

今度は宗介に追い出されるまでもなく、若葉は自らオフィスを出た。

廊下に出ると、拓海から着信が入っていた。悲しんでいる暇もなく、若葉はすぐに気持ちを整えて電話に出た。

「どうしたの?」

「リーダー、大丈夫ですか?」

拓海の声には、若葉を案じる気持ちが滲んでいた。

「みんなメールを見ました。心配だからって、俺が代表で電話することになったんです」

「大丈夫。私は元気よ」

宗介に会いに行ったことには触れず、若葉は尋ねた。

「みんな、盛沢市で変わりなくやってる?プロジェクトは順調?明和バイオとの連携にも問題はない?」

「はい、みんな元気です。プロジェクトも順調で、
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