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第4章

ผู้เขียน: 祝歌
莉奈が颯太のことを好きなのは、誰もが知っていることだった。

悠斗は一瞬黙り込んだあと、話をそらした。

「たかが留学の枠一つだろ。今回ダメだったなら、次は別の大学に私費留学すればいい。費用は俺が出すから」

ダメなら次また試せばいいなんて、どうしてそんな簡単に言えるのだろう。

あの大学への留学を勝ち取るために、私がどれほど努力してきたか、悠斗は知っているはずなのに。

今日まで毎晩どれだけ勉強を続けてきたことか。

それなのに、悠斗が一言口を利いただけで、私の努力はすべて莉奈のものになってしまった。

そんなのあんまりだ。とうとう我慢の限界が来て、抑えていた感情が一気にあふれ出した。

「悠斗、私はローストビーフを取り分けてもらうのも、次のキャンペーンも、お母さんに気に入ってもらえる日が来るのだって待てるよ!でも、付き合って二年、どうしていつも私ばっかり待たなきゃいけないの!

私の家が裕福じゃないことくらい、知ってるでしょ!両親は私を大学に通わせるために、ずっと節約してきたんだよ!学費だって、お父さんとお母さんが毎朝早くから起きて、小さな雑貨屋で必死に働いて稼いでくれたお金なんだよ!

ほかのことならいくらでも待てる。でも、私の将来まで後回しにしないでよ!悠斗にそんな権利はない!誰にもないんだから!」

私が感情を爆発させると、悠斗はあからさまに馬鹿にしたような口調で言った。

「応募したのはお前ら二人だけじゃないだろ。なんで自分が絶対に選ばれると思ってるんだよ?それとも何か?俺と付き合ってるのは、そういうコネを使いたかったからか?」

涙が次々と頬を伝った。私は悠斗に向かって怒りをぶつけた。

「私の実力が足りなかったなら納得する。でも悠斗は本当に胸を張って言えるの?叔父さんに何も頼んでないって!」

悠斗は何も答えなかった。冷たい風が、黙り込んだ私たちの間を吹き抜けていく。

目の前の悠斗を見つめながら、私はふと、この人のことを何も知らなかったのかもしれないと思った。

「悠斗は最後まで、私を一人の人間として尊重してくれなかったね」

私は涙を拭い背を向けた。もう振り返ることはなかった。

悠斗の心はいつだって莉奈のほうに傾いている。私はもう待たなくていい。

キャンパスを歩いていると、ポケットの中でスマホが鳴った。父からの電話だった。

「紗季、あの……留学の選考、どうだった?」

父は恐る恐る尋ねてきた。落ちていたら私を傷つけてしまうのではないかと、気遣っているのが伝わってきた。

大学に合格したとき、私は父にこう約束した。いつか立派になって、両親が毎朝暗いうちから起きて、店の仕入れに追われるような生活をしなくて済むようにする、と。

落ちたなんて、どうしても言えなかった。

「受かったよ。もちろん、ちゃんと受かった」

電話の向こうから、父の明るい笑い声が聞こえた。

「そうか!やっぱりうちの紗季なら大丈夫だと思ってたよ!」

私は唇を強く噛みしめ、声を殺して泣いた。

その夜、悠斗から七、八回電話がかかってきた。LINEにも十件以上のメッセージが届いた。

交換留学プログラムに含まれる別の大学へ、私費で留学させてやると、何度も繰り返していた。

私は一度も返信しなかった。ただ冷めた気持ちで、悠斗の連絡先をブロックした。

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