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4. 「異世界ほのぼの日記2」125

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2025-08-02 07:52:18

-125 嫌な予感-

 ヘルハウンドの兄弟が激辛定食に挑戦する数時間前、ブロキント率いるゴブリン達が働く採掘場にて国王達が息を潜めて突入の機会を伺っていた。

光明「ゴブリンさん達、バリケードをゆっくりと解いて下さい。」

 ゴブリン達はそう聞くと互いに頷き合い、ゆっくりとその場から離れて行った。光明たちは西日が差す洞穴にこっそりと入って行った。

 少し歩いた所に麻袋が積まれていた、中には皆の予想通り盗まれたミスリル鉱石が。

デカルト「ビンゴですね、それで奴らの姿は?」

 すると少し奥の方から賑やかな声がして来た、どうやらそう遠くない所で盗難成功を祝して晩酌をしている様だ。ただ奴らが呑んでいる酒も盗まれてた物だろう、最近近くのスーパーから大量のビールや日本酒が盗まれたという被害届が出されていたからだ。

 盗まれた大量のミスリル鉱石の山を見てブロキントが体を震わせている、自分達が力を合わせて集めた鉱石なのだから当然である。

ブロキント「あいつら・・・、許せまへん・・・。」

 ブロキントは可能な限り小声で言っていたが、光明が抑えつけた。今バレてしまっては作戦がおじゃんだからだ。

 犯人グルー
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」430

    -430 そっちかい!!- 子供との約束を破る訳にはいかない、そう思いながら持参してきた鉄板にバターを敷いて火入れする上級鳥獣人(バルタン)は妻(シルヴァー・エルフ)が持って来た水の位置を確認しながら卵を割入れた。先程初めて見た時もそうだったがやはりその大きさに驚きを隠せない、この目玉焼きだけでパーティーが出来そうだ。子供「大きいね、この何の卵?」 何処からどう見ても鶏卵に見えない大きさ、近所の子供がこう聞いてもおかしくは無い。ナイリ(当時)「一応ウチで採れた卵なんだけど・・・、レイヤーだからね?」 「子供に「レイヤー」と言った専門用語を言ったって分かる訳が無いじゃ無いか」と隣にいたペンネが引き気味になってしまっている中、鉄板に乗った卵の白身が段々色づいて来た。 ただ現時点で聞くべき事かどうか分からないが、さっきから気になってたんだけど皆醤油はいらないの?ナイリ(当時)「創造主の癖に何も知らねぇの?馬鹿だな、本当に新鮮な卵は何も付けなくても濃厚なその味だけで楽しめる位に美味いんだよ。」ペンネ(当時)「ナイリ、いくら何でも失礼だって!!」 そうだぞ、(自分で言うべき事では無いが)一応俺偉いんだぞ?ナイリ(当時)「悪かったよ、ただ創造主さんは目玉焼きに醤油を必ず付けるってのか?」 いつもそうだよ、目玉焼きはご飯に載せて醤油をタラリだけど?ナイリ(当時)「何でだよ、何も付けなくてもコクのある黄身の味だけで楽しめるだろ?!」 そっすか・・・、ナイリさんって本当に卵が大好きなんですね・・・。一先ず話を進めても良いでしょうか、先程から結構な分数が経ったような気がするんで・・・。子供「ねぇ・・・、いつ水を入れるの?焦げ付いちゃうよ?」 本人の見た目からはまだ小学校に入って間もない様に思われるがもう既に調理実習で目玉焼きの作り方を習ったと言うのだろうか、この世の中「人は見た目に寄らない」って言うもんな・・・(この子供が人間だとは限らないが)。ペンネ(当時)「そうだね、早く蒸し焼きにしなきゃ。」 急いで水を加えて蒸し焼きにしていくペンネ、ただこの調子だとこれからの新婚生活が心配である(おいおい、大丈夫かよ)。そんな中、そう言えばさっきから黙りこくってるものが約1名いなかったか(別に忘れてた訳じゃ無いよ)?ソン(当時)「まさか卵を焼いただけでこんな

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    -429 子供達- 鉄板を持つ自分を見かけて目を輝かせる子供達を裏切る訳には行かないという想いがあった上級鳥獣人(ナイリ)、ただ今から作ろうとしているのが焼きそばでは無い事だけは確かなのでどうすれば良いか悩みに悩んでいた。子供「僕ソース味の焼きそば大好き、おじさん早く作って!!」 自分の作った料理を素直に気に入ってくれている子供達の存在は本当にありがたい、それが故に「今から作るのは大きな大きな目玉焼きだよ」とはとてもじゃないが言い辛い(決して目玉焼きの事を悪く言うつもりは無いので悪しからず)。ナイリ(当時)「参ったな・・・。」 後頭部を掻いて悩むナイリ、ただその一方で「こいつは使える」という気持ちが膨らんで来た事も否定できない。 そんな中、キッチンの方向から聞き覚えのある女性の声が・・・。ペンネ(当時)「ただいま・・・、ってその子誰よ!!まさか隠し子?!」 想定より早く戻って来た妻(ペンネ)によりあらぬ勘違いをされてしまった旦那(ナイリ)、この状況をどうやって切り抜けようかという悩みによりほんの少し頭痛がして来たがその頭痛は「呆気ない」と言わさんばかりに速攻で治ってしまった様だ。子供「おじさん、焼きそばまだ?」ペンネ(当時)「おじさん?焼きそば?どういう事?」ナイリ(当時)「この子達はすぐそこに住む子達だよ、ちょっと前にご近所付き合いの集まりで作った焼きそばが好評だったみたいなんだ。」ペンネ(当時)「そうだったの、勘違いしてごめんなさいね。」 誤解は解けた、ただ今解決すべき問題(?)はそこではない気がする・・・。ペンネ(当時)「それで?焼きそば作らないの?」 ナイリが口にすまいとしていた事をあっさりと言ってしまったペンネ、別に悪い事をした訳では無いので決して咎める事は出来ない。ナイリ(当時)「いやちょっと待てよ、今から作るのは目玉焼きだろ?」ペンネ(当時)「じゃあ何で鉄板なんて持って来たの?」 まだ気づいてなかったみたいだな、「平和なこった」と言いたいが次の発言によっては妻(シルヴァー・エルフ)を傷つける事になるぞ?ナイリ(当時)「い、いやな・・・?折角外で作るんだから大きな鉄板で楽しもうかと思って、バーベキューみたいで悪く無いだろ?」ペンネ(当時)「そりゃあ私だってバーベキューは好きだから良いけど、何となく勿体なくない?「

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    -428 基本は大切- 火力の心配をする上級鳥獣人親子をよそに軽快に口笛を吹きながらカセットコンロで点火の操作を行う息子の妻(シルヴァー・エルフ)、ただどうやら初歩的な問題を見逃していた様で・・・。ナイリ(当時)「ペンネ、まさかと思うがそのまま割入れるつもりか?」ペンネ(当時)「目玉焼きを作るんだから当たり前じゃん、それともそれ以外の方法があるって言うの?」 我々の住む元の世界とこの世界との共通で言える事だが、小学校の調理実習で目玉焼きを作った時に「熱したフライパンに卵を割入れる」と習ったはずだ。「まさかナイリ、習ったのが昔過ぎて忘れたって訳では無いよな?」と疑われる空気となってしまってるが流石に養鶏場の経営者となろうとしている者なのでそれは無いと信じたい、まぁでもよく考えてみれば(そんな必要も無いのだが)椎茸農家の息子である俺も椎茸が苦手なので正直何とも言えない(それは違うって?)。ナイリ(当時)「別に無いんだけどさ、先にバターを敷かなくても良いの?」 いや、そっちじゃねぇよ・・・。ペンネ(当時)「本当だ、ちょっと取って来るね?」ナイリ(当時)「ついでに途中で入れる用の水も忘れないでね、一応気持ち多めの方が良いかも。」ソン(当時)「後蓋も忘れない様にね、蒸し焼きにしなきゃいけないから。」ペンネ(当時)「そんなに一度に持てないって、2回に分けても良い?」ソン(当時)「勿論構わないよ、やり易い様にやりな。」 妙な優しさを見せるソン、何となく裏があるそうな雰囲気だが・・・?ナイリ(当時)「父さん、手伝わなくても良いのかよ。」 少なくとも俺がそうなのだから頼んだ物が多い分、親子がついて行くべきでは無いのかと思う人も少なからずいるだろう。ソン(当時)「良いんだ、ちょっと時間を稼ぎたかったんだよ。このままではペンネちゃんが恥をかいてしまうからな。」 義理の父親特有の優しさを見せる父親(レイブン)、しかし「ペンネが恥をかいてしまう」とはどういう事なのだろうか。ソン(当時)「多分な、このまま割入れると卵自体がフライパンから溢れてしまう可能性があるからキッチンに行ってフライパンを取って来ないと。」 良かった・・・、気付いてくれている者がいてくれたよ。ああ・・・、ホッとした。ナイリ(当時)「取り敢えずこれより大きい物があれば良いんだよね?」ソ

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    -427 争点- 余りにも大き過ぎる卵を前にして呆然と立ちすくむ事しか出来なかった上級鳥獣人の親子、ペンネの様にただ驚いてその場から動けなくなっていただけではなかった上にその心中ではもう既に先の事を考えていた様だ(やっぱり冷静になっていただろ)。ナイリ(当時)「父さん、これ原価をいくらにすれば店に卸せると思う?」ソン(当時)「そうだな・・・、普通の鶏卵が10個入り1パックで原価80円だが「大玉」にしては大き過ぎるしな・・・。」 あらま、結構安いのね。やはりそこは元の世界と違うんだなと感心してしまう、でも今はそこじゃ無いって?ペンネ(当時)「えっ、これ売るつもりなの?!それと何でそこまで冷静になれんの?!」 どうやら親子は2人して同じ事を考え始めていた様だ、「蛙の子は蛙」という奴か。ソン(当時)「でも待てよ、一先ず俺達で味を確かめてはみないか?」ナイリ(当時)「それもそうだな、実際問題1個割っちゃっているし。」 ナイリの台詞により何となく「いや割っちゃ駄目だったの?!」という雰囲気が流れている事を否定する事が出来なくなっているが、決してペンネに罪があった訳では無いという事をご理解頂きたい。ペンネ(当時)「えっ?!これ食べるの?!食べれるの?!」ナイリ(当時)「いやだって・・・、勿体ねぇだろ?味を確かめる必要があるだろうし。」ソン(当時)「それでどうする?やっぱりプレーンオムレツや卵焼きにしてみるか?」ナイリ(当時)「いや、この大きさだと混ぜるのも大変だと思うからシンプルに片面の目玉焼き(サニーサイドアップ)にしてみる?」ソン(当時)「待ってくれ、俺は両面(ターンオーバー)派なんだが?」 あらま、2人の意見が割れ始めたぞ?卵だけに・・・(何かすんません)。ナイリ(当時)「いや、半熟のトロっとした黄身を楽しめるサニーサイドアップだ!!」ソン(当時)「何を言う、しっかり焼いたターンオーバーだ!!」 ペンネは親子の会話について行けていないみたいだが、「今の問題はそこではないだろ」と誰もがツッコミたくなる状況と言える。専門用語が飛び交ってはいるがどう考えてもただの好みの問題、「別に卵は1個だけじゃ無いのだから別々に焼けばいい話じゃねぇか」と思う者がいてもおかしくは無い。ただ2人が口論をしている傍らでそこにいたシルヴァー・エルフがやっと冷静さ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」426

    -426 鶏卵と敬愛- 息子の嫁(シルヴァー・エルフ)による冷静なツッコミが入った所で3人は採れたばかりの鶏卵(と呼んでも良いのか?)を手に家のキッチンへと入って行った、大きさが大きさだった分いつも以上に持ち運ぶのが大変だったがそれ以上の感情が芽生えていた様だ。ソン(当時)「これって美味いのかな、栄養価はどうなのだろうか・・・。」 独断でもう既に鶏卵として出荷するつもりでいる上級鳥獣人(レイブン)、ただ養鶏場自体を息子(バルタン)に任せている上に問題は食べても良いのだろうかという事。ナイリ(当時)「きっと鳳凰様が本来レイヤーを育てる俺達へとお与え下さろうとしていたのはこの卵だったと思うんだよ、良かったら食べてみないか?」ペンネ(当時)「でも本当に勝手に採って私達が食べても良いのかな、一度お祀りでもして感謝の意を表すべきなんじゃないの?でないと罰が当たりそうな気がするんだけど・・・。」 鳳凰(フェン)の許可を得るも何も、一家の養鶏場で生まれた卵な上にもう既に収穫して家へと持ち込んでしまっているから後にも引けない。だがしかしペンネの気持ちも分からなくも無いので「念の為・・・」とお祀りをして手を合わせる事に。ソン(当時)「神様、有難き贈り物に感謝致します。図々しいお願いかも知れませんがこれからも我々をお救い下さいませ、宜しくお願い申し上げます。」 それから数分の間、ソンはずっと祈り続けていた。ナイリは「ちょっと長すぎじゃ無いの?」と聞きたくなったが神に対する敬愛を込めた行為なので止めない方が身の為かと自分を律した、ふと隣を見るとペンネも同様に祈っていた。ペンネ(当時)「この度の卵を含め、ありとあらゆる出逢いに感謝いたします。きっと神様が私共にお与え下さった必然であったと私は思っております、ありがとうございます。」 妻の様子を見て本当に感謝しないといけないと思ったのはナイリの方だった、辛い時も嬉しい時もいつも隣にはペンネがいたからだ。唯一祈りの手を解いていたナイリは自分の事が恥ずかしくなり、改めて祈りを捧げる事に。ナイリ(当時)「鳳凰様、感謝致します。これからも精進致しますので宜しくお願い申し上げます。」 3人が深々と頭を下げるとその祈りがフェンへと通じたのか、目の前の卵がほんのりと光り始めた様に見えたが故に少し罪悪感があったが卵をキッチンへと持ち

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」425

    -425 卵- 傍らからすれば確かにナイリがメンゾに便乗した様にも見えてしまうが親子がメンゾに対して稲作の指導や田んぼの提供を行っていたので「ギブアンドテイク」の関係性が生まれていた故に問題は無かった様に思える(のだろうか)、きっとこの事を鳳凰(フェン)も天界から見ていたはずなので「罰が当たった」事は無いと信じたい。 ただ未だに卵を産む事の無い鶏を見て上級鳥獣人達は先程以上に心配になっていた、普段なら鶏舎の決まった所に産みたての卵が豊富に集まっているのだがこの日に限っては全くもって「ゼロ」となっていた。流石に親子でなくともこれに関しては心配になってしまう、そんな中鶏舎の端で数羽ほどの鶏たちが声を荒げて鳴き始めた。こんな事、今まであった様な無かった様な(今はそんな事どうでも良いか)。ナイリ(当時)「父さん、いくら何でもうるさ過ぎやしないか?鼓膜が裂けそうだよ!!」 親子は2人共必死で耳を塞いでいたが嘶きを防ぎきれずにいた、ただ鶏たちの表情は何処か苦しそうに見える。ソン(当時)「え?何だって?」 あまりにも激しい鳴き声だったので息子の声が全くもって聞こえていなかった父、これでは埒が明かない。 そこで声での会話は不可能だと思ったナイリは一先ず鶏舎の出入口を指差して「いったん外に出よう」と提案した、きっと誰だってそうする(と思う)。ナイリ(当時)「父さん、今までこんな事ってあったの?!少なくとも俺は初めてなんだけど!!」 社会人になってからと言うもの、ブラック企業で働いていた当時はずっと実家に帰る事が無かったが故に幼少の頃の記憶しか残っていなかったナイリ。やはり今は(最低でも)自分より鶏舎について詳しい父に頼るしかないと思うのが当然の事だと言える。ソン(当時)「こんなの前代未聞だよ、ずっとこの鶏舎で鶏たちを見守ってきたが初めてだ。と言うより鶏がこんなに鳴くだなんて知らなかった位だ、何とかして欲しいのは俺の方だよ!!」 未だ止まない鳴き声とその影響による頭の痛みを堪えながらも恐る恐る鶏舎へと近づいていくソン達、外にいるままでは解決方法が分かる訳が無いので今は出来る限りの事をしたいと思う。ソン(当時)「一先ずこれを貸してやるから使え、丁度この前商店街の福引で当たった耳栓を入れたままにしておいて正解だったわ。」 「入れたままにしておいた」というより「入

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    -64 駐車場探しから始まった商売話- 電話の向こうにいる焼肉屋の板長の厚意により中型車も置ける駐車場を借りる事が出来た好美、ただとある懸念材料を思い出していた。 好美のマンションとヤンチの店はそれぞれ街を挟んで反対側に位置している、それが故に利用者としての目線から考えると少々不便さがあるのだ。大家の声色から心中を読み取った板長は、好美を安心させようとこう伝えた。ヤンチ(電話)「大丈夫ですよ、うちの店の駐車場と言っても今建設している2号店の物の事ですから。」 実は数か月程前から弟であるケデールの肉屋と業務提携を結ぶ事になり、その第一歩として好美のマンションの2つ隣に店を構える事になっ

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