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7. 「異世界ほのぼの日記3」74

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2026-02-21 08:12:18

-74 移動に車が必要な位の巨大な学園-

 まるで日本の高速道路みたいにバルファイ王国からネフェテルサ王国へと延びる舗装された直進道路の路肩で、美麗が買って来た飲み物で一息ついた2人は改めてトラックに乗りこんで貝塚学園へと向かった。秀斗が言うには結愛が話を付けておくので先程の電話で話したリンガルス入学センター長の所に行って欲しいとの事だ。

 車両をUターンさせた美麗は秀斗の案内で学園の校門へと向かい、大きな校門の隣にある守衛室らしき小さな建物の前に車を止めた。

美麗「ここが・・・、異世界の学校なの?」

秀斗「貝塚学園魔学校だよ、高校と大学、あと貝塚財閥本社が併設されているんだけど改めて見ると広くて建物がデカいな・・・。」

 東京ドーム約70個分の敷地に魔法大学各学部の講義棟、そして高等魔学校の校舎や部活棟に共通体育館等が建ち並んでいた。

 引越しの荷物を載せたままなので校舎前の運動場で体育の授業を受けている高校生と思われる女子生徒達から目立って仕方がない、その内の2名がこちらへと視線をぶつけて来ていたので尚更だったが体育教師の一言で授業へと戻って行った。

生徒①「誰だろ・・・、あんな
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」400

    -400 もう1人のエルフ- 自分の事を心配してくれているとはいえ、目の前の恋人(ペンネ)に辛そうな表情をさせてしまった自分の事を呪いたくなった上級鳥獣人(ナイリ)は折角過去から脱却できたというのにこのままだと「あの頃」のままでは無いかと自責の念に駆られていた。ナイリ(当時)「いや、何でも無いよ。本当にごめん・・・。」 特にナイリ自身が罪を犯した訳でも無い、寧ろどちらかと言うと被害者だというのに「もしかしたらペンネからすれば「あの頃」の自分が抜けきっていないのかも知れない」、そんな悩みが脳内をぐるぐるとまわっていたのだ。ペンネ(当時)「本当?何処か辛そうだけど・・・。」 優しい言葉に泣きたくなってくる、しかし次泣くときは共に嬉し涙を流す時にしたいと個人的に思っていたバルタン。その為に今自分がすべきことは本音を打ち明ける事だろうか、それとも鳥獣人らしく冗談でもかまして雰囲気を笑い飛ばす事だろうか。 ただナイリ個人は後者を選ぶことに少し抵抗を持っていた、「ただ茶を濁している」事が即座にバレてしまいそうだったからだ。きっとそんな事をしてしまうと心から心配してくれているペンネに失礼じゃないか、そう思いながら心の中で自らの頬を殴った。ナイリ(当時)「なぁペンネ、ペンネ自身は養鶏に興味とかある?」 この時点では将来が決まっていた訳では無かったというのに何を言っているんだろうか、下手すればこれってある意味プロポーズみたいなもんだぞ。ペンネ(当時)「突然だね、そうだな・・・。私自身動物は好きだし、何かを育てる事って素敵だなって思うけどどうしたの?」 どうやら気付いていない様だ、ナイリはこの事とペンネの返答に少しホッとしていた。 ただその反面、やはりバルタンの心中には不安が残っていた。改めて言う事では無いかも知れないがナイリ自身はペンネを必要としている、それどころかペンネ無しでは生きていける自信が無い。ただこのまま自分の気持ちを打ち明けた所で一番重要なのはペンネ自身がどう思っているかどうかだ、返答次第では足の先から崩れ落ちる自信がある。 しかし結婚を意識しているのは自分だけなのかも知れない、今はどうにかして何とかこの場を誤魔化したいが何か無いだろうかと辺りを見廻していたナイリの目線の先に卵料理専門のレストランが(と言うかネフェテルサ王国にそんなのがあったんだ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」399

    -399 言うべきか、言わざるべきか- 父との楽しい夜が更けた翌日の朝5:00、(今でもそうだが)鶏の鳴き声で目が覚める様になってから早朝に起きる事を清々しく感じる様になったのは父親のお陰だろうか。 以前は「ストレスの軽減や睡眠の改善に良い」という乳酸菌飲料を飲んでもあまり眠れなかった上に目覚めも良くなかったが、今は打って変ったかの様に清々しい。ソン(当時)「おはよう、お前最近早起きじゃ無いか?」ナイリ(当時)「おはよう、そうだな・・・。本当にこれも辛かった「あの頃」から俺を救い出してくれた父さんのお陰かも知れないな・・・。」ソン(当時)「朝から何恥ずかしい事を言ってんだよ、山の美味い空気のお陰じゃ無いか?」 ソン本人は顔を赤くしながら謙遜していたが、実際に父親からの電話が無かったら未だに会社の犬になり続けていたのかも知れないと思ったナイリは本当に感謝するばかりであった。ましてやその父に相談を持ち出してくれた恋人(シルヴァー・エルフ)のペンネのお陰でもある。 ただ上級鳥獣人(バルタン)の心中には「このままでも良いのだろうか、そんな訳にはいかないよな」という葛藤があった、正直言ってずっと「恩を受ける」側にいる訳にはいかない。ナイリ(当時)「俺はペンネに何が出来るだろうか・・・。」 よく考えてみれば今日に至るまでペンネ無しでは生きて行けなかった気がする、笑っていた時も苦しかった時もいつも隣には彼女がいた。自分(ナイリ)は誠心誠意を持って恋人に感謝しなければならない。ナイリ(当時)「ただ・・・、どうやって・・・。」 ナイリは改めて深く考えた。ナイリ(当時)「ペンネにとって、いや女性にとっての「幸せ」って何だろうか・・・。」 そんな中、ふと先日ペンネとデートに行った時の事を思い出した。ネフェテルサ王国の市街地にあるブライダル用品店のショーケース内のウェディングドレスを着たマネキンを食い入る様に見ていたペンネ、今思えばその時の彼女の眼は一際輝いて見えた気がする。ナイリ(当時)「やっぱり・・・、女性にとって「結婚」は特別な物なのかも知れないな。」 それからというもの、ナイリはペンネに会う度に「結婚」という物を意識するようになっていた。「これからも隣にペンネがいないと生きていける自信が無い」と不安がっていたのが伝わったのか、ペンネが心配そうに声をか

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」398

    -398 救われた- 自分にきつく当たって来た上司に対して抱いてしまった憎しみの感情を全てぶつけるかの様にありったけの罵声を浴びせて辞表を叩きつけたナイリはそのまま会社を去り一生戻る事は無かったそうだ、実は父親(ソン)から電話があった日より大分前から会社を辞めて自分がいたという証拠の一切を取り去る準備をしていたという(こう言った表現があっているのか分からないけどこりゃ相当だな)。 そんなこんなで実家へと戻って来た息子は父親の優しさに溢れた表情を見て初めて安堵したという、「もうあの上司の顔を見なくて済む」という気持ちが大きかったと思われるがどちらかと言うと「無事に帰って来ることが出来て良かった」といった方が良かったのかも知れない。 実家に帰ってすぐの事、ナイリは家の風呂の湯船にゆっくりと浸かったそうだ。会社にいた頃は「早く寝て全てを忘れてしまいたい」という感情が脳裏に溢れていた様なので毎日シャワーのみで済ませる事が多かったらしい、ごく偶に友人が「ネフェテルサ王国の「お風呂山」にでも行かないか」と誘って来ていたが「申し訳ないけど・・・」と断っていた位なので精神への疲労は相当の物だったと推測できる。 それが故に実家で久々に浸かったお風呂は物凄く気持ちよかったとの事で、ナイリは危うく眠ってしまいそうになっていたという(そこまで行くとマジで危険だよ)。ソン(当時)「ナイリ、ゆっくり出来たか?」 この一言がどれだけ嬉しかったかをナイリは今でも覚えている様だ、会社にいた頃は決して無かった自分を包み込む様に優しい言葉・・・。ナイリ(当時)「助かったよ、風呂ってここまで気持ちいいもんだったんだな。」ソン(当時)「大袈裟じゃ無いのか、それとも入浴剤のお陰かな。」 こうして何気ない会話で笑い合えるのも実家に帰って来れたが故なのでは無いだろうか、ただナイリは自分の人生を棒に振らずに済んで嬉しかったとの事だ。 それからという物、先ずはリフレッシュをする事を優先させるために会社で全く使う事の無かった有給休暇を利用して引っ越しの作業や行政における手続きを行いながら可能な限りペンネとの時間を設けて遊びまくったという。勿論実家に迷惑を掛けない程度にだ、手伝いをちゃんとせずに遊び惚けていると帰って来た意味が無くなってしまう。ソン(当時)「お前が帰って来てくれて助かったよ、最近腰

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」397

    -397 現状脱却を目指したのがきっかけ- ナイリはずっと思い悩んでいた、「このままで自分の人生は良いのだろうか、俺は満足して人生を全うできるのか」と。自ら導き出した答えは「否」。そう、「このままでは自分は今(当時)いる会社に殺される、会社の犬のままで終わってしまう」と思ったのだ。 そんな中、当時の恋人(現在の妻)であるシルヴァー・エルフのペンネに相談しながら「いつか現状から抜け出してやろう」と心に誓っていた上級鳥獣人(バルタン)の下に1本の電話が入った(そう言えばナイリってまだ電話しかしてねぇな)。ナイリ(当時)「もしもし、ああ・・・、、親父?」 電話の相手はナイリの父親で上級鳥獣人(レイブン)のソン、ただこういった電話が来たのは幾年ぶりだっただろうかとナイリ本人は語っている。ソン(当時・電話)「ナイリか、最近調子はどうだ?」 バルタンが幼少(鳥獣人・ホークマン)の頃から変わらず優しい父親であり続けているソンは息子が答えやすい様に気遣いながら語り掛けた、この世界の住民は優しい方々ばかりだと思う(自分で言うなって?るせぇ)。ナイリ(当時)「そうだな・・・、「絶好調」と言えば嘘になるかも知れないな。」ソン(当時・電話)「やはりか、電話して正解だったかも知れないな。」 どうやら息子の状況をある程度知った上で今回の電話をかけて来た様だ、ただ実家やその近辺の知り合いには言っていなかったはずなのだがどういう事なのだろうか。ナイリ(当時)「「正解」ってどういう事?」 まぁ不自然に思っても仕方が無いわな、その台詞が出てもおかしく無いはずだよ。ソン(当時・電話)「ペンネちゃんから相談を受けたんだよ、「最近日が経つにつれてナイリが元気を無くしている、自分だけではどうしようも出来そうにもない」ってな。」ナイリ(当時)「そうなのか、本当に2人って仲良いんだな・・・。」 実はナイリの両親にペンネを紹介しに行った際、2人はナイリの知らない所で連絡先を交換していたのだそうだ。この行動に別の理由が無い事を願いたいが、「偶にで良いのでナイリの様子を教えて欲しいから」との事だった。父親としてはやはり遠くで1人働く息子の事が心配なんだろう、まぁ相変わらず独身の俺には分からんが。ソン(当時・電話)「悪くは無いだろ?いずれは家族になるんだから。」 どうやらソンは(個人的に

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」396

    -396 只事では無かった- ピューアはメラルークが「B定食」で使用している卵をじっと見つめながら考えていた、確かに一般的な物に比べて一回りも二回りも大きなこの卵を使用すれば1つだけでオムレツが出来るのも納得がいく。しかしどうしてこの様な大きさの物が出来上がったのだろうか、それとどうしてこの様な卵がここにあるのだろうか。まさかと思うがこれも「訳あり品」なのか、「大きくなり過ぎて規格外な物になっちゃいました」的な理由なのか?ピューア「いや・・・、考えすぎかもね。下手すれば「大玉卵」として売り出すかもしれないもんね、でも本当に大きいな・・・。うちの店でも使わせて貰えないかな。」 調理場の端で1人考え込む娘を見かけた父親は本人の様子を伺いながら声をかけた。メラルーク「ピュー、どうかしたか?」ピューア「い、いや・・・、何でも無い。ごめんなさい。」 「何でも無い」と言うならあそこまで考え込む事は無いはずだと思った店主(マーマン)。メラルーク「別に大丈夫だよ、確かにまぁそれ程大きな卵があったら「どうしたんだろう」って思うのも無理は無いさ。父さんだってそう思ったんだもん、良かったら何を考えていたのか教えてくれないかい?」 長女が話しやすい様に言葉を選んで優しく声をかけた父親、別にやましい事を考えていた訳では無いから話しにくい訳では無いので思い浮かんでいた疑問を投げかけてみる事に。ピューア「いやね、いくら何でも大きすぎやしないかなって・・・。お父さんから聞いた通り餌と環境のお陰で大きくなったのは納得出来るけど・・・、何て言えば良いんだろう。」メラルーク「「どういった経緯で出来たんだろうか」って思ったのか?」ピューア「そう、こんなにインパクトの強い大きさには何処か理由があるんじゃないかなって思ったの。良かったらお父さんが知っている事を教えてくれない?」メラルーク「分かったよ、でも今は朝営業の途中だから落ち着いてからでも良いかな。」ピューア「勿論、お店に迷惑を掛けるつもりは無いもん。」 実家(この店)での研修の条件を忠実に守る新店の副店長、朝営業の間店主の仕事をひたすらに手伝った後調理場で皿洗いをしながら改めて疑問を投げかけてみる事に(因みに親子共に『メイクスライム』を使用しているので皿洗いは指一本で済んでしまう)。メラルーク「ああ・・・、そうだったな。

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」395

    -395 無知の知- 格安で仕入れた材料をそう見えない様にする為に父親が施している工夫に空いた口が塞がらない娘は改めてお客さんが食事を楽しんでいるテーブルを見廻していた、黒板にも記載されている通りなのだが「B定食」はウインナーだけではなくハムやベーコンもあるのだがそっちは大丈夫なのだろうか。メラルーク「確かに「訳あり品」と言われると気になるお客さんがいるかも知れないけど、皿をよく見てみな。」 店主に言われた通りに皿を見てみるとハムはハムエッグとして提供していて卵により大部分が隠れてしまっているので全くもって気にならない、しかしベーコンに至ってはそういう訳にもいかない気がするが・・・?ピューア「やっぱりベーコンもベーコンエッグとして提供している訳?」メラルーク「そうだな、それもあるけど改めて皿を見てみてくれるか?」 父親の指示通りに再び皿を見てみるとハムと同様にベーコンが目玉焼きに隠れている状態で提供されている事に気付いたが実はそれだけでは無かった、ホテルの様にカリカリに焼けたベーコンが好きなお客さんもいるので別々に提供されている場合もあるらしい。ただ店主の施している工夫はそれだけではない様だ。ピューア「今気付いたんだけどあそこのお客さんが食べてるのってオムレツじゃないの?」 上級人魚(ニクシー)は少し離れたテーブルのお客さんがナイフとフォークを使ってシンプルな見た目のオムレツを楽しんでいる場面を見かけて違和感を覚えていた、その理由は至ってシンプルな物だ。ピューア「お父さん、うちってオムレツなんて提供してたっけ?」 改めて黒板を見たが何処にも「オムレツ」とは書かれていなかった、その上微かな記憶だったがグランドメニューにも無かった気がする。これは一体どういう事なのだろうか?メラルーク「あれも一応「B定食」なんだよ、あの中にハムやベーコンが入っているんだ。近所に住むジャイアントの爺ちゃんに「B定食の目玉焼きをオムレツに変更できないか」って聞かれた事があってね、「同じ量の材料で出来そうだからやってみるか」と思って試しに出してみたら周りのお客さんが「俺も俺も」って一斉に頼みだしちゃったんだよ。それからその時いたお客さん達の影響で一気に広がっちゃったらしくて、ハムとベーコンを頼んだお客さんからの要望があり次第だけど今みたいに時間に余裕があったら作る様にし

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」㉜

    -㉜ 高嶺の同級生との再会- 麻婆豆腐の追加注文が入ったので、龍太郎が必死に鍋を振っている横をお手洗いを済ませた守が浮かない顔をして通った。 守の表情を見た店主兼警視総監はさり気なく電話の内容について聞いてみる事にした。龍太郎「おい守、さっきまでの元気はどうしたんだよ。結愛ちゃんは何て言ってたんだ?」 結愛も守や正と一緒にちょこちょこ店に来ていたので龍太郎にとっては友達みたいなものだった為に普段から「結愛ちゃん」と呼んでいた。守「好美の事故についてだったんだけど、どうやら義弘が関与しているらしいって言ってたんだ。」 警視総監として義弘についてずっと捜査しているので龍太郎は勿論知っ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」㉗

    -㉗ 一歩を踏み出す- 少し浮かない表情を見せる守の様子を見て自らの言動に気掛かりな事があったのではないかと懸念し始めた真美は一息ついてから守に声を掛けた。真美「真美、何かまずい事言っちゃった?」 自分の事を名前で呼称するのも姉の真帆と変わらない、これも一卵性双生児だからだろうか(※因みに作者は二卵性双生児です)。守「いや、そんな事無いよ。ちょっと死んだ昔の彼女の事を思い出しただけさ。」真帆「また思い出してんの?いい加減にしろ、守!!」 顔を赤くした真帆は酔った勢いで守に怒鳴りつけた、いつも付けている「兄ちゃん」を忘れる位だから相当だ。真美「お姉ちゃん、呑み過ぎだから!!守兄ち

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」㉕

    -㉕ 釈放後の様子- 次の日の朝から龍太郎と王麗は行方不明とされていた義弘が暮らしていたと噂される山小屋へと向かった、暗い木々の中にひっそりと立つその山小屋は何処からどう見ても廃墟としか思えなかった。王麗「父ちゃん、気味が悪くてどう見ても人が住んでいたなんて思えないよ。私、何か寒気がしてきたんだけどね。」龍太郎「敢えてこういった場所を選んだんだろう、でないと行方を眩ませることなんて到底出来ないからな。ほら母ちゃん、見てみな。」 龍太郎は少し遠くの方向を指さした、よく見てみるとコンビニのおにぎりの食べカスが捨てられている。何故か全部「ツナマヨ」だったのが少し気になったのだが。王麗「あ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」㉓

    -㉓ 向こうから来た- 2人が裏庭で相談していると、店の電話が鳴り出したので王麗がベンチから立ち上がった。王麗「ちょっと電話出て来るね。」龍太郎「おう、頼むわ。」 裏庭で1人になった龍太郎は煙草に火を付けてゆっくりと蒸かし始めた、店主が昼間の優しい風に当たりながら煙草を燻らせていると店内から王麗の声が聞こえて来た。王麗「はいもしもし、松龍です。今お昼休みを頂いているのですが・・・、はい・・・。あ、ご予約ですね。大丈夫ですよ、お名前お願いします・・・、はい・・・、そうですか。」 美麗と一緒で長年に渡り予約の電話を受けているので慣れた口調で受け答えしてメモを取る王麗、ただ今回の電話で

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