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第9話……バリスタ強襲

last update تاريخ النشر: 2026-06-05 02:08:51

 海賊船モリガンの薄暗い作戦室に、惑星ヴァルカンの立体投影が浮かぶ。

 青く光る地表の各地に、赤い灯が点滅していた。

 そこはすべて、今の支配者――クロイツ男爵の軍が占拠している。

 ツーシームは腕を組み、ホログラムを見上げながら言った。

「敵の地上軍の主力は二個戦車大隊。領主館にはクロイツの親衛隊の高射砲中隊も陣取っている。よって、まずは防備の手薄な宇宙港バリスタを落とす」

 部下たちのざわめきの中、若い砲術士の一人が遠慮がちに手を上げた。

「……姐さん、ひとつ聞いていいですか?」

「なんだい?」

「今回は……その、ちゃんと報酬、もらえるんですよね? 前回みたいに『領地の四割』が幻になったりは……」

 その瞬間、金属椅子がグシャリと潰れる音とともに、巨体の副長、レッドベアがゆっくり立ち上がった。

 そして、猛獣が低く唸るような声が室内を震わせた。

「船長の決めた仕事に疑いを挟むな。前回の件は過去だ。今回は契約書もある――それでも払わねば、今回は力づくで奪い取るまでだ!!」

 若い砲術士はたじろぎ、慌てて頭を下げる。

「し、失礼しました……!」

 ツーシームは笑いもせず、静かに煙草を
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