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第221話

Author: 霧乃吟
あの家に帰って征司と子をつくる?

そんなの、絶対に嫌だ。

澪は車を降りて、マンションに入った。

玄関の前に着いた途端、彼女の顔色がサッと青ざめた。

ドアが開いていて、しかも中から人が出入りしている。

慌てて中に入ると、部屋の中はほとんど片づけられていた。

澪は、作業員用の制服を着た女性を一人つかまえた。「何をしてるんですか?ここは私の家です」

女性は驚いたように目を見開いた。「ご存じなかったのですか?私たち、引っ越し業者です。荷物を梱包して、新しい住所へお運びするよう依頼を受けまして。依頼主は、お祖母様だと伺っておりますが」

澪は何も言わず、足早に寝室へ向かって引き出しを開けた。

引き出しに入れておいた離婚協議書、親権に関する合意書、さらに玲衣を妊娠していたときの検査結果から妊婦健診の書類に至るまで、すべてが跡形もなく消えていた。

この瞬間、澪は目の前が真っ暗になるのを感じ、怒りと焦りが一気に押し寄せた。

美佐子が強引な人だということは知っている。

それでも、引っ越し業者を手配して、澪をあの家に戻そうとするとは思わなかった。

澪は一刻も無駄にせず、車を二人で暮
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