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第263話

作者: 清水雪代
智美は微笑んでキッチンに向かい、お椀を二つ取り出してスープをよそった。

悠人はすでにお腹いっぱいだったが、夜に飲む温かいスープは、疲れた胃に心地よく染み渡った。

鶏の出汁がよく出たスープは実によく煮込まれており、悠人は満足そうに目を細めて飲んでいる。

彼はスープも鶏肉も綺麗に平らげてから、ふっと笑って言った。「俺の友人が送ってくれた地鶏は、本当に質が良いな。連中の言い方を借りれば、『鶏本来の味がしっかりする鶏こそ、良い鶏だ』」

智美は、彼が洋城の食文化を深く愛していることを知っていた。羽弥市の出身だというのに、その食生活は完全に洋城のそれに染まってしまっている。

不意に、悠人が何かを思い出したように、軽く頭を抱えた。「まずいな。また友人から『豚肉十キロと牛肉十キロを送る』と言い出したんだ。今年のお正月は……食べるのが大変そうだ」

その言葉に、智美も思わず顔を引きつらせた。早くも、冷凍庫を占拠するであろう豚肉と牛肉のブロックをどう処理するか、頭を悩ませ始めていた。

悠人が続ける。「あと二週間ほど忙しくしたら休暇に入る。その時は、俺が肉のスープを作ってあげるよ。牛肉のロースト
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