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23話「書店にて」

مؤلف: 団紡るう
last update تاريخ النشر: 2026-07-09 07:00:20

 休日の昼過ぎ、スマホに灯からメッセージが来た。

「少し付き合っていただけますか」

 短い文章だった。灯からメッセージが来たのはまだ数えるほどしかなかった。来るときはいつもこういう感じだった。用件だけ。前置きなし。

「どこへですか」

「書店です」

「行きます」

 それだけで話が決まった。

 待ち合わせは駅前だった。

 灯はいつもの革鞄を持って、いつもの落ち着いた服装で立っていた。豪邸でも街中でも、見た目が変わらなかった。場所に合わせて変える人ではないらしかった。

「お待たせしました」

「いえ」

 並んで歩いた。

 向かった先は駅から十分ほどの大型書店だった。六階建てで、フロアごとにジャンルが分かれていた。瑠衣も何度か来たことがあったが、全部のフロアを見て回ったことはなかった。

「本屋さんが好きなんですね」

「長いので」

「長い?」

「本屋に来ている時間が長くなります」

「泥棒で
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  • 結婚式の端っこで、君と乾杯を   2話「人生最悪の日、乾杯」

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