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第365話

Auteur: ドドポ
蓮は澪が冷えないようにと、自分の白いスーツの上着を脱いで彼女の肩にかけた。

「きっと今夜、一気にいろんなことを話しすぎたせいね。脳が興奮してるみたい……」

澪の顔に、淡い苦笑が浮かんだ。

「まだ自分を責めてる?俺はこうして目覚めたし、それに怪我の功名だったんだから」

澪は蓮を見つめた。

蓮の目は非常に美しかった。典型的なたれ目で、彫りが深く、その瞳は黒く輝き、まるで無数のメレダイヤを散りばめたようだった。

「本当に、怪我の功名だったって言えるのかな……」

澪は心の底に抱えていた不安を、ついに口にした。

蓮は目覚めた後の数々の「武勇伝」を自分や蘭に話してくれた。それはまさに伝説のようで、優等生が交通事故で植物状態になり、奇跡的に蘇生した後、天才へと変貌してわずか二年で博士号を取得し、世界中から引っ張りだこになったという話だ。

しかし澪には、蓮の身体の状況が、あまりにも不自然で道理に合わないように思えてならなかった。

これが植物状態から目覚めたことによる何らかの後遺症ではないか、と彼女は危惧していた。

そして、この「天才への変貌」が、蓮の健康に何か恐ろしい爆弾を抱えさ
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