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​11話 朝露の旅立ちと、密やかな祝福

ผู้เขียน: ましゅまろぽてち
last update วันที่เผยแพร่: 2026-08-11 04:01:34
​翌朝。東の空がほの暗く白み始めた頃、地下の保管庫の重い鉄の扉が静かに開け放たれた。

​「……ルシエラ様、朝ですよ」

​約束通り、本邸の勤めが始まる前の早朝に駆けつけたマルタ。その声に、毛布の上で丸くなっていたルシエラはパチリと深紅の瞳を開けた。

​「マルタ……!」

​「えらいです、ルシエラ様。本当によく頑張りましたね。さあ、離れへ帰りましょう」

​公爵夫妻や本邸の他の使用人たちに気づかれぬよう、マルタはルシエラをしっかりと抱きかかえ、朝露に濡れる庭園を通り抜けて自分たちの離れへと戻った。

​久しぶりの自分のベッド、マルタの手料理、そして窓から差し込むやわらかな朝日。

地下の暗闇から解放されたルシエラは、マルタの淹れた温かいスープを幸せそうに口にし、心底ほっとした表情を見せていた。

​◇

​午前十時。公爵邸のエントランス前には、華やかな馬車と騎士たちの姿があった。

教会の巡礼と周辺地域の浄化に向かうため、オーガスト枢機卿一行が旅立とうとしていたのだ。

​アレクシス公爵とエレノア夫人は、最高の笑顔と恭順の意を示しながら、オーガストを見送るべく居
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