英語の文学作品に触れると、言葉の選択が登場人物の性格描写にどう影響するかが手に取るようにわかる。'Pride and Prejudice' のエリザベスが使うウィットに富んだ表現や、'The Catcher in the Rye' のホールデンの若者言葉など、翻訳では再現不可能なキャラクターの声が聞こえてくる。
'Harry Potter' の魔法呪文や 'A Song of Ice and Fire' の地名の語源など、言語に埋め込まれた文化的背景を直接解読できる。最初は速読できなくても、かえって一語一語と向き合うことで、日本語で読むときとは全く異なる発見が生まれる。特に多音節語の響きが物語に音楽性を加える作品では、この利点が顕著だ。
例えば 'The Great Gatsby' の輝くような比喩や 'Alice in Wonderland' の言葉の戯れは、英語でこそ真価を発揮する。文法構造の違いからくる思考の流れの変化も刺激的で、日本語とは異なる脳の領域が活性化する感覚がある。慣れないうちは辞書が手放せなくても、続けるうちに作者の息遣いが聞こえてくる瞬間が訪れる。
英語の自伝や回顧録を読むとき、背景知識を少し調べてから始めるのがおすすめだ。例えば『The Diary of a Young Girl』を読む前に第二次世界大戦の歴史に触れると、登場人物の心情がより深く理解できる。
気に入ったフレーズは付箋にメモして、後で振り返れるようにしている。電子書籍ならハイライト機能が便利で、特に感情を揺さぶられた箇所は色分けしている。オーディオブックとテキストを併用するのも効果的で、プロのナレーターのイントネーションからニュアンスを学べる。
難しい表現に出会った時は、いったん文脈から推測してみて、それから辞書を引くクセをつけると語彙力が自然に広がる。最近は『Born a Crime』をこうした方法で楽しんでいる。