どうせ、結末は同じ
妊娠五ヶ月目。
聖司は、自分のアシスタントを連れて病院に行き、点滴を受けさせていた。
その上、二人で撮ったツーショット写真までSNSに上げていた。
私は聖司に電話をかけたが、彼は「会社で会議中だ」と嘘をついた。
私は直接、彼を問い詰めに行った。
しかし彼は、妊娠中の私を全く気遣うこともなく、私と言い争いを始め、挙げ句の果てには冷戦状態に。
そしてその後、またアシスタントの元へ行き、彼女に慰めを求めたのだった。
手術前、執刀医が私に尋ねた。
「本当に、赤ちゃんのお父さんには知らせなくていいんですか?この手術を受けたら、もう二度と自分の子どもを持つことはできなくなります」
私は静かに目を閉じる。
「彼は、もう死にました」