Short
「子供はいらない」と言った夫の裏切り

「子供はいらない」と言った夫の裏切り

By:  スズリKumpleto
Language: Japanese
goodnovel4goodnovel
15Mga Kabanata
6.8Kviews
Basahin
Idagdag sa library

Share:  

Iulat
Buod
katalogo
I-scan ang code para mabasa sa App

夫は私の体を気遣って、10年もの間、「子供は作らない」と言ってくれていた。 それなのに夫の誕生日に、彼は私に告げた。別の女性と家庭を持っていて、子供までいるって。 10年の結婚生活。そのうちの六年間が、嘘と裏切りでできていたなんて。 私はこの結婚という呪縛から抜け出して、自分の人生をやり直すことにした。 旅行でまた恋をした。そして、夫は後悔しているなんて言い出したんだ。

view more

Kabanata 1

第1話

私は生まれつき甘い香りがして、肩には海棠の花みたいなアザがあるの。

夫の福田颯太(ふくだ そうた)はそんな私にぞっこんで、毎日私のそばから離れようとしなかった。

結婚して10年。私たちはキッチン、ソファ、車の中……時には公共施設のトイレでも体を重ねた。

彼は記念日を一度も忘れたことがない。私と一緒にいるために、海外研修のチャンスを諦めたことだってあった。

でも今年の彼の誕生日の日、颯太はきちんとした身なりで私の前に立ってこう言った。

「今年の誕生日は、家で過ごさない」

私が口を開く前に、彼はポケットから一枚の家族写真を取り出した。

そこには、優しそうな女性とかわいい男の子が写っていた。

颯太は二人を抱きしめて、幸せそうに微笑んでいた。

「彼らといると、もう一つの居場所がある気がするんだ。今年の誕生日は、彼らと一緒に過ごしたいんだ」

私は全身が震え、涙で滲む目で彼を見つめた。

「私たち、結婚して10年よ。今さら、外にも家庭があるなんて言うわけ?」

彼の冷たい表情を見て、この結婚はもう続ける意味がないと悟った。

私はかすれた声で言った。「颯太、離婚しましょう」

颯太は眉間にしわを寄せ、わけがわからないという顔で言った。「このままじゃダメなのか?なぜ離婚なんだ?」

……

かつて私のことを命よりも大事にしてくれたはずの男が、今では悪びれる様子もなく私を見ている。

まるで浮気がごく当たり前のことだと言わんばかりの態度だった。

彼の平然とした態度にもう我慢ができなくて、私は写真を彼の手から奪い取ると、粉々に引き裂いた。

「颯太!あんたは私に隠れて外に女を囲って、子どもまで作ってたんじゃない!

それで、どうして離婚なんだ、なんて聞けるわけ!?

子供はいらないって言い出したのはあなたでしょう。私がどれだけお願いしても、あなたは聞き入れてくれなかったじゃない?

こっちが聞きたいわ!どうしてなのって!」

颯太はただそこに立って、取り乱す私を見ていた。

しばらくすると、彼は呆れたように言った。

「もういいだろう、千佳(ちか)。騒ぐのはやめろ。

お前ももう子供じゃないんだ。若い女の子みたいに嫉妬で騒ぐのはみっともない。

この写真が嫌なら、これからはもう見せないようにする」

彼の他人事のような言い方は、まるで私だけがヒステリックに騒いでいる狂人のようだった。

私が取り乱しているのがまるで見せ物のようで、彼はただ冷めた目で見つめていた。

私はもう我慢できなくて、手当たり次第、物を彼に投げつけた。

彼は腕を組んだまま、微動だにせずそこに立っていた。まるで、駄々をこねる子供でも見ているかのようだった。

だけど、昔二人で旅行に行ったときに買った記念の置物を私が手に取ると、彼の表情が少しだけ変わった。

あれは私が一番大切にしていたものだった。でも、今の私はためらうことなくそれをゴミ箱に叩き込んだ。

涙で視界がぼやけて、私は床に崩れ落ちた。

思ったような痛みはなくて、私はかつて自分の全てだった人の腕の中に倒れこんでいた。

もがいて起き上がろうとしたとき、足が花瓶にぶつかってしまった。割れた破片がふくらはぎを切り、血が滲んだ。

颯太は私をそっとソファに凭れかけさせると、小走りで救急箱を持ってきた。

眉を寄せて泣きじゃくる私を見て、彼の目も知らず知らずのうちに赤くなっていた。

彼と話す気力は、もう残っていなかった。張り裂けそうな心で、どうにかなってしまいそうだった。

彼の丁寧な手当てを、されるがままに受け入れた。

私はすごく痛がりだから、ちょっとした痛みでも大袈裟に騒いでしまう。

だから付き合ってからというもの、颯太はいつも私を守ってくれて、なるべく怪我をしないように気を配ってくれていた。

私が手当てを受けるたびに、彼は私以上に辛そうにするんだ。

目を開けると、心配でたまらないといった彼の瞳と視線が合った。その目は、昔と何も変わらない。

それなのに、どうしてこんなことになってしまったんだろう。

颯太は床に片膝をつき、私の目じりにたまった涙をキスで拭った。

「千佳、怒るのは構わない。だけど、自分の体を傷つけるのだけはやめてくれ。な?俺の胸が痛む」
Palawakin
Susunod na Kabanata
I-download

Pinakabagong kabanata

Higit pang Kabanata

Rebyu

松坂 美枝
松坂 美枝
前半の6年も浮気して子供までいることを何でもないように話すクズ男にゾッとした おかげで後半バタバタ不幸になってくれてスッとした 主人公の新夫がめちゃめちゃいい夫で心底ホッとした
2026-02-02 10:31:23
5
0
ノンスケ
ノンスケ
結婚生活の半分以上が二重生活だったって知って、あまりの嘘のうまさにびっくり。しかも悪びれもせずに妻が愛人との家庭を認めると思っている勘違い男!さっさと別れて良かった。だからこそ、次の男が可愛くて最高だった。
2026-02-02 20:22:09
4
0
15 Kabanata
Galugarin at basahin ang magagandang nobela
Libreng basahin ang magagandang nobela sa GoodNovel app. I-download ang mga librong gusto mo at basahin kahit saan at anumang oras.
Libreng basahin ang mga aklat sa app
I-scan ang code para mabasa sa App
DMCA.com Protection Status