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「よし......車を選ぼうか」
悠太はカードを二枚持っていたので、代わりに予備のIDを彼女に使わせた。彼らがプレイしているゲームは、車をチューニングするために非常に長いストーリーモードをプレイする必要があったからだ。
「じゃあ......私はFDにする」
「俺はランボルギーニにするか......」
「うわ......高い車選ぶんだな......」
悠太がからかうと、彼女は冷たい態度で言い返した。
「見て分かるでしょ、あなたの車じゃ私の車には敵わないわよ......諦めなさい......」
彼女の言葉にイラつくどころか、悠太はむしろ彼女のキャラクターが理解しにくいと感じた。もしかしたら以前にもこういう性格の人に会ったことがあるから、なんとか対応できているのかもしれない。
「えっと......君、始めたばかりだよね......コース選んでいいよ」
「そりゃ直線コースでしょ......湾岸線を選ぶわ」
「それから車の
025「よし......車を選ぼうか」 悠太はカードを二枚持っていたので、代わりに予備のIDを彼女に使わせた。彼らがプレイしているゲームは、車をチューニングするために非常に長いストーリーモードをプレイする必要があったからだ。「じゃあ......私はFDにする」「俺はランボルギーニにするか......」「うわ......高い車選ぶんだな......」 悠太がからかうと、彼女は冷たい態度で言い返した。「見て分かるでしょ、あなたの車じゃ私の車には敵わないわよ......諦めなさい......」 彼女の言葉にイラつくどころか、悠太はむしろ彼女のキャラクターが理解しにくいと感じた。もしかしたら以前にもこういう性格の人に会ったことがあるから、なんとか対応できているのかもしれない。「えっと......君、始めたばかりだよね......コース選んでいいよ」「そりゃ直線コースでしょ......湾岸線を選ぶわ」「それから車のバランス調整......速さを優先するならハンドルを右に、バランスを優先するなら左に」「右に決まってるでしょ......あなたの車、砂埃かぶるわよ」 ロータリーエンジンを舐めるなよ......。「それからギア......オートかマニュアルか」「マニュアルに決まってるでしょ、レースゲームでオートなんて人間の本能に追いつかないもの」 もうキャラクターだけの話じゃない、この子の性格は本物のわがままお嬢様そのものだった......。 ゲームに入ると、音楽が「MOVE ON」に切り替わった。「おお......いい曲だね」「陽奏さんの曲は全部いいわよ」「そうなんだ......帰ったら聴いてみようかな」 本当に読みにくい人だな......。 3..........2..........1.........GO! シャルロットの車は勢いよく前に飛び出した......でも悠太の車もぴったり追いついた、彼はもうストー
024「え?......彼女レンタルアプリ?」 突然、春がうっかり広告だらけのアプリを開いてしまった。そこには可愛い女の子の広告がぎっしり詰まっていた。俺と悠太は俺の部屋でゲームをしていた。俺たち三人はR.E.P.O.をプレイして遊んでいたのだった。「お前がそっち系に興味あるとは思わなかったな......」「違いますって!うわっ!」 春は叫んだが慌てて口を塞いだ......サちゃんが下でライブ配信中だったからだ。「ああ、心配するな。防音フォームはもう貼ってあるし、それにあの子のマイクは口元に近づけないと声が拾えないタイプだから」 俺は彼女のライブに男の声が入ってしまうかもしれないことを考慮して、こういうマイクを買ってやったのだ。もう知っての通り、ファンの間では俺がロリコンのおじさんだってことは完全にバレてしまっている。 恥ずかしすぎる。「俺は......二度と女性を好きにならないって自分に誓ったんです。だって女はみんな俺にはいつも冷たいから......」「まあまあ......明ちゃんも可愛いじゃないか。それに、よくお前の面倒見てくれてるみたいだしな」「本当ですか?」「じゃなきゃ、なんであのギャルどもをぶちのめしに行くんだよ。ああ、そうだ......お前にいい知らせがあるぞ......あのグループの女の子たちの何人か、父無し子を妊娠して退学になったらしいぞ......」「「はあ!?」」 なんでそんなに驚くのか分からないな......父無し子を妊娠する生徒なんて世の中にごまんといるのに。「マジで!?お前らそこまで驚くようなことか......」「俺たち、今初めて知ったんです......」 ああ......こいつら知らなかったのか。「昌臣が飲みに行った時に教えてくれたんだよ」「校長先生と知り合いなんですか?」「まあ......古い友人でな......」「うわ......亜紀人さん、すごいっすね......」「大したことな
023「コホン......みんな、こんにちはっ」[来たあああ!!!][可愛い!][モデル綺麗、声も可愛い][こんにちはー][CIAOS!リボーンくんの真似させてもらいますね!]「こんにちは、皆さん。私、シロスカ・シャク、人間として生活する小さな白鮫でございます!よろしくお願いしますね!!」 俺はベッドで彼女のライブを見ていた。視聴者は大体200人くらいで、俺がライブする時とほぼ同じくらいだった......。「実は今日はほんの少しだけなんですが......これから先はほぼ毎日会えると思うので......これくらいなら大丈夫ですよね......」[デビューライブだもんね......][それで......俺たちファンは何て呼べばいいの?][それな]「えっと......私は鮫だから......みんなのことを『パブフィー』って呼ぶことにするね......」[子犬かよ WWWWWWWWWWW][可愛い......WWWWWWW][え......そうなるのか][ワンワン]「はは、みんな面白いね。じゃあこのプロフィールを見てくれる?」 プロフィール表が画面の横に表示された。「名前、シロスカ・シャク。年齢は秘密......趣味、ゲーム、アニメ鑑賞、それとお絵描きが好きです」[絵も描くんだ、あ!概要欄にお絵描きアカウントのリンクがあるじゃん......][年齢を言わないってことは、正体はおばあちゃんってことだな][年齢を言わない人ほど本当は年上なんだよなあ]「私、全然年上じゃないですよ!」[年上の人はみんなそう言うんだよな......][マジで......]「ふん......覚えときなさいよ......」「それから身長......155cm、誕生日は3月28日です」[体重は教えてくれないの?][へえ......小柄だね。リアルロリ?][小さすぎいい!]「私は成長期なだけよ、バカども!......」[WWWWWWWWW 怒ってても可愛いとか反則......][可愛いなあ......][成長期?つまり大食いってことだな]「ふんっ!」 チャットの人たちも結構いい人たちみたいだ......変な荒らしに会わなくて良かった。「私のことをロリおばさん呼ばわりするなら、今すぐ投げ銭しなさい!名前も読み上げてあげないから!」
022「633,526円、これが俺たちが稼いだ全額だ。今はもう使って十数万円しか残ってないけどな」 9月上旬、日曜日、俺はサちゃんを家に呼んだ。「きゃあああああ!!!!!!!!!」 彼女は家中に響き渡るほどの叫び声を上げた。俺は思わず彼女の口を強く手で塞いだ。「ついに......達成したな、五十万円」 三ヶ月が経った......ついに目標金額に達した。「今はもう全部使い切ったけど......」 俺は今日届いた荷物の山を見た。それはパソコンとライブ配信用の様々な機材だった。「よし......モデルの件はもうできてるんだよな?」「はい......もうファイルを送ってもらいました......」「よし、じゃあ先にパソコンを組み立てよう。娯楽室に持っていって」 俺たちは全部の荷物を娯楽室に運び、そこで一日中パソコンを組み立てた。「ついに......」 なかなか良い出来になった。背景も、パソコンも、機材も全部。「この机、コップを置く穴があるんですね......タピオカミルクティー好きの私にはたまらないです!」 彼女がタピオカミルクティーの話をした時、俺はあるマンガの、タピオカミルクティーのカップを胸の上に置いている絵を思い出した。俺はサちゃんの胸を見た。 まあ......一応あるにはある、俺の手のひらサイズくらいは......って、なんて危険な考えしてるんだ俺! でも俺は女の子の胸についてはそんなに気にしないタイプだ。だって俺の周りの友達もみんな貧乳だし。「じゃあプログラムを開いてみてくれ」「わあああああ!」 彼女が描いたモデルが立体のキャラクターになった......これは本当にすごいものだった。「見てください、見て!私も動けますよ......うわ、すごく細かく動く、髪の毛まで動くんです......」 うおおおおお!めちゃくちゃ可愛い......こんなに可愛い人がこの世にいていいのか。俺は天と地に誓う、もしこの子を裏切ったら一生呪われてもいいと......「じゃあ背景も入れてみてくれ」「はい......」 彼女の背景画像は水色をテーマにした可愛い寝室で、そして欠かせないのは、部屋中に敷き詰められたサメのぬいぐるみだった。 さすが彼女らしいな......。「わあ!手を振れるモデルもあるんです!舌を出したり、泣いたり、目が
021「明ちゃんがそう言ったのか?」「はい......」 おかしいな.......普段の明ちゃんは他人のことにあまり首を突っ込まないタイプなのに......春くんのこととなると話は別らしい。 彼自身も、悠太と同じくらい春のことを心配しているようだった。「.............」 まあいい.......もしかしたら本人が心配しすぎなだけかもしれない。「それで、お前はその女の子のこと知ってるのか?」「いえ......俺たち、クラスが違うんで......」 俺はしばらく考えた。......確かに太った男を好きになる人は多いものだが......春の場合、あの女の子が本当に春のことを愛しているのか、俺は半信半疑だった。「じゃあ、そのクラスの奴に話を聞いてきてくれないか......それか、俺の友達のナオちゃんに聞いてみるとかさ......本人についてもっと知れば、いろいろ安心できるかもしれない」[それってストーカーと変わらないじゃないですか!][先生怖いっす......]「うるさいなお前ら!俺はあの女を信用してないだけなんだよ......」[サイコっすね......][マジで......]「調べてみたら分かったんですが......相手の女は今まで五人以上の彼氏がいて、春は六人目なんです。俺、それを聞いた時びっくりしましたよ......」[五人!][うわ.......ってことは、前の五人も......][最初は笑えたけど、だんだん春くんが可哀想になってきた][クロロ・ルシルフェルさんが10000円を投げ銭してくれました。春くんにあげてください......可哀想で]「その話を知った後......俺はそれを明ちゃんに伝えました......彼はあまり反応を見せませんでした......それで俺と悠太はもう一度話し合ったんです」「俺たちは、このことをまゆりんと俺の彼女には話さないでおこうって決めました......」[ちょっと待って!彼女!先生の彼女って女子高生なんですか!?][ロリコン!][通報だあああ!!!!]「おい!もう17歳だっつーの!俺はガキに手を出したりしてねーぞ、お前ら!」「それで俺は悠太に言いました......もしお前が調べたことが本当なら......春に二......」「二ヶ月ですか......」「二週間だ.
020 グループに一枚の写真が投稿された。それは、一人の男の子と......とても綺麗なギャル系の女の子の写真だった。俺はそれで、まるで漫画から飛び出してきたような衝撃的な話に巻き込まれることになった。 亜紀さんと恋に絶望した青年.......それが今日のライブのタイトルだった。「そのアカウントの名前は......春くん、俺の後輩だ」 俺はマイクを通してそう言った。同時に、200人以上の視聴者が大盛り上がりした。[来たー!!!.......][今日は恋愛の話をするんすか......][こんにちは、先生][みんな、こんにちは.......] 自分が経験してきた色々な出来事を視聴者に語るという形のユーチューブチャンネルを開いてから......フォロワーが1000人を突破した。それで俺は、生配信で顔出しして話をしてみようと思ったのだった。「みなさん、こんにちは......亜紀です」 俺はいつも通り、気さくに視聴者に挨拶した。[こんにちは!][仕事から帰ってきたばかりです.....ライブに間に合いましたか?][フォロンさんが1000円を投げ銭してくれました。ちょうどライブが始まったところです、マニワさん]「数日前、俺は......太った体型の男の子、春くんの話に出くわしたんです......」「え?......春に告白してきた女の子がいるって......」「そうなんです......正直、俺自身も驚きました......」 俺が自分のウェブサイトのプログラムを書いていた時、悠太が非常に驚いた様子で電話をかけてきて報告してきた。 正直言って、俺自身も自分の目を信じられなかった......でも本当に女の子があいつを好きになったなら、もう彼女が欲しいと愚痴をこぼす必要もなくなるだろう。 それからしばらくして、LINEに写真が送られてきた......春とその女の子が一緒にパフェを食べている写真だった。[みんな......今、俺には彼女がいます!......] 彼はそんなメッセージを残していた。俺は内心、あいつが彼女のことを自慢げに話してきて、それに対して嫌味を言ってやろうと期待していたのだが、そうはならなかった。「おめでとう、坊主。もう泣かなくていいな......」 俺はそう打ち込んだ......まあ、それでも良かったと思う。[わあ!







