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第10話

Author: 春の思い出
昂は家に戻って結衣にケリをつけようとしたが、結衣はすでに逃げた後だった。

しかも、昂の残りの財産の一部をくすねて。

昂は血眼になって結衣を捜し回り、最も卑劣な言葉で結衣を呪い殺さんばかりに罵った。

麗子はショックのあまり気を失い、目を覚ました時には脳卒中で半身不随になっていた。

そして、「親思い」の昂は、最初のうちは必死に母親の介護をしていたものの、長くは続かず、すぐに面倒臭がるようになり、結局は金を払って母親を安い介護施設に押し込んでしまった。

しばらくして、なんと結衣が戻ってきた。

実は、結衣は以前から「金持ちの御曹司」を引っ掛けていたのだが、焦っていたせいで相手の素性を詳しく調べる暇がなかったのだ。

その男は完全な詐欺師で、結衣から全財産を巻き上げただけでなく、結衣を海外に売り飛ばそうとしていたらしい。

幸い結衣は自力で逃げ出すことができたが、お腹の子どもは流産し、適切な治療を受けられなかったため、二度と子どもが産めない体になってしまった。

昂は結衣を死ぬほど憎んでいたが、結衣はもう猫を被るのをやめ、堂々と昂に金を要求した。

昂が支払いを拒むと、結衣は直接昂の
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