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マキガリスープ

last update تاريخ النشر: 2026-07-06 16:48:30

「勇者様、この度は何とお礼を申し上げて良いものか……」

 この村の村長がマルクエン達のもとまでやって来て深々と頭を下げる。

「いえ、皆さんがご無事であれば何よりです」

「何も無い村ですが、せめて宴を楽しんでいって下さい」

 村の中心では焚き火が組まれ、その上にとても大きな鍋が乗っていた。

 獣人達はそこへ熊や鹿の肉、人参と大根、里芋といった根菜類を入れ、大豆の加工品である『ミソ』を溶かしてぐつぐつ煮込む。

 食欲をそそるいい香りが漂い、皆は火を囲み、音楽を鳴らして踊っていた。

「マルクエン様、ラミッタ様、どうぞ!」

 コラーが鍋のスープを二人の元へ持ってくる。

「この村名物のマキガリスープです」

「マキガリスープ? ですか、美味しそうです」

 うつわを受け取ったマルクエンはまじまじとそれを見つめた。

「では早速、イタダキマス!」

 ズズズッとスープを飲んでみる。肉の旨味とミソの風味が口に広がる。

「むっ、美味しいです!」

「それは良かった!」

「本当、美味しいわね」

 勇者達に村の味を気に入って貰えて、コラーはホッと胸をなでおろす。

「マルクエン様ー、おいしいか? 気
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  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   聖域での出来事

     階段を登った先にあるのは、正方形の石が敷かれ、大きく開けた場所だ。 その中心には大きな墓石と剣を掲げる男の像があった。その周りに例の箱が設置されている。「アレが勇者様のお墓と銅像だ!」 マッサがそう解説を入れてくれたが、大体は見れば分かってしまった。「ほう、それでアレが魔物が出てくる箱とやらか」「そうそう、ご明察スフィンさん」 四人は箱まで歩み寄り、見上げる。「この箱がどうやっても破壊できないのです」 ラミッタは剣で斬りつけるが、カァンと弾かれた。「なるほどな」 そう言ってスフィンが箱に手を触れる。 その瞬間だった。 スフィンが触れた部分を中心に、ガラス細工を壊すかのようにヒビが入り、箱が割れ、音を立てて崩れだす。「なっ!?」 驚くマルクエン。ラミッタも信じられないと口をポカーンと開けていた。「なっ、ちょっ、えぇ!? 何したんだスフィンさん!? 何かの魔法か!?」 マッサも目を丸くして驚く。「い、いや、私は何もしていないぞ!?」 スフィン自身も何をしたのか分からないでいた。 周りに居た箱の監視をしている衛兵もざわつき始める。 うーんと悩んだ後に、マッサは思いつき、スフィンに伝えた。「スフィンさん。他の箱も触ってみてくれないか?」「あ、あぁ」 何が起きているのか分からないスフィンであったが、他の箱に移動してまた手を触れてみる。 すると、先ほどと同じ現象が起きた。ヒビが入り、ガラガラと箱が崩れていく。「何だこりゃ!? 一体何が起きているんだ!?」 崩れた破片は氷が溶けるように、ゆっくりと消えていった。 残った六つある箱、全てに触れてみたが、例外なく砕ける。「アレだけ何をしても壊れなかった箱が、スフィン将軍が触れただけで壊れるなんて……」 ラミッタも信じられなかったが、目の前で起こってしまった事だ。信じるほかあるまい。「まさか、異世界から来た勇者だからってか!?」 マッサは興奮して言うが、スフィンは戸惑っている。「だが、ラミッタやイーヌの騎士は破壊できないのだろう?」「えぇ、私が身体強化を使い押してもビクともしませんでした」「スフィン将軍だけが持つ能力って事も考えられますが」 そう言った後。ラミッタは腕を組み、片目を閉じて考えた。「まっ、ともかくだ。これでこの街の脅威は去ったな!!」 マッサが笑

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  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   VSスフィン

    「いやはや、何とも信じられん話だ」 賢者ミハルは目を閉じてうーんと唸る。「だが、この国の伝承にこんな物がある。『魔王現れる時、異なる世界から勇敢なる戦士が現れるだろう。その者は魔王を討ち滅ぼし、去っていく』というものだ」「あの話か」 マッサもその話は知っているらしい。「という事は、この国には魔王が?」「そう、一年前に現れましたぞ」 スフィンはミハルの回答を聞いて驚く。「つまりは、スフィンさんは異世界の戦士ってことか?」「可能性はあるだろう」 勝手に話が進んでいくが、スフィンは待って欲しかった。「いや、そんな事を言われても困る。私は国に帰って戦わなくてはならない!」「伝承通りならば、魔王を倒せば元の世界へと帰ることができるかもしれませんな」 ミハルの言葉にスフィンは目を見開いて立ち上がる。「そうですか、それでは早速……」「ちょっ、おいおい待ってくれよスフィンさん。魔王は今どこに居るかも分からないし、そもそも超つえーんだ!」 マッサが少し焦って止めようとするも、スフィンは扉を開けて出ていこうとしていた。「それでも、ここでじっとしている訳にはいかない」 扉を開け、外を見ると、一瞬思考が停止した。 目の前に居るのは間違いない。何度も戦場で見た。「マルクエン・クライス!?」「なっ、スフィン将軍!?」 その隣に居るのは。「スフィン……将軍……!?」 自ら叩き上げた兵士、ラミッタ・ピラだ。 だが、次の瞬間。スフィンはマルクエンに向かって電撃を放った。「おわっ!!」 マルクエンはそれを躱して距離を取る。「貴様、殺す!!」 何だ何だとマッサとミハルも外へ出てきた。「スフィンさんどうした!?」 マッサの言葉も届かず、スフィンは光で作った剣を持ち、マルクエンに突進する。「死ね!! 侵略者が!!!」 マルクエンは剣を構えて青いオーラを身に纏う。 剣と剣がぶつかり合うが、マルクエンは少しもよろめかない。 体重をかけてスフィンを弾き飛ばし、話をしようとするマルクエン。「スフィン将軍、聞いてくれ!! 私はあなたと争うつもりはない!!」「スフィン将軍!! 落ち着いて下さい!!」 ラミッタも声を掛けるが、更に怒りを加速させた。「ラミッタ!! 何をしている!! 貴様も戦え!!」 マッサが飛び出してスフィンを捕ま

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   マッサ

     マルクエン達が聖域を訪れる数日前の事だ。「私の名はスフィン・スク。ルーサの将軍だ」「将軍様か、そりゃあいい!」 スフィンを助け、食事を食べさせている冒険者の男、マッサは膝を叩いて爆笑していた。「貴様、信じていないな?」「いや、信じるよ。信じるとも」 言葉ではそう言っていたが、態度からはそんな気が微塵も感じられない。「私は確かに戦場に居た。そこで落馬し、意識を失って、気が付いたらここだ」「なるほどな、不思議な話もあるもんだなー」 豆のスープを食べながらマッサは適当に頷いていた。「やはり、貴様信じていないだろう」「まず、そのルーサってのは国なのかい?」「あぁ、そうだ」「悪いが、聞いたことないんだよねー」 聞いたことが無いと言われ、スフィンは驚く。 だが、目の前の男が残党狩りで嘘をついていないとも限らない。「本当に知らんのか?」「全くね、ここはコニヤンって国だけど、周りの国にも無いしなー」「その国こそ聞いたことが無い。疑問なのだが、聞いたこと無い国同士出身の私達が何故同じ言葉を話せるのだ?」「それは俺も分からないねー」 何とも要領を得ない男の話に、スフィンは少しイライラとしていた。 そんな時、スフィンは物音と、それに混じった殺気を感じ取る。「おや、お客さんみたいだね」「剣を、貸してくれるか?」「あぁ、予備が一本あるよ」 マッサが剣を差し出し、スフィンはそれを受け取った。 野生生物を模した魔物が二人に飛びかかる。 スフィンは蟻型の魔物を剣で斬り捨て、光の矢を多数呼び出し、射出した。 串刺しになる魔物達。マッサは熊型の魔物の腕を切り落としながらそれを見る。「はぇー、やっぱやるねぇ!」 スフィンは近付く魔物を剣で切り捨て、中距離以上の敵は魔法で殲滅した。 マッサも次々に魔

  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   二人で

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  • 別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが   再会

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