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崩れ始めた日常

Author: 影畑凛星
last update publish date: 2026-07-30 18:45:23

 翌朝。

 目を覚ました恵は、慣れない天井をぼんやり見つめた。

「……あ」

 そうだった。

 昨日、悟の家へ泊まったのだ。

 リビングへ出ると、悟はネクタイを締めながら慌ただしく身支度をしていた。

「あ、起きた?」

「うん」

「コーヒーだけ飲む?」

 そう言って差し出されたマグカップの中身は、インスタントコーヒーだった。

 佳苗がいた頃は、朝食が並んでいた。

 焼き魚や味噌汁、卵焼き。

 寝坊した日でも、おにぎりだけは持たせてくれた。

 そんな記憶がふと頭をよぎる。

 悟も同じことを思い出したのか、小さく苦笑した。

「朝飯……作れなくてさ」

「別にいいけど」

 恵はぶっきらぼうに答える。

 悟は時計を見ると、慌てて立ち上がった。

「ごめん、もう行かないと遅刻する。

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  • 夫の子を産まされ、妹の身代わりとして死んだ私――今世では冷徹CEOに執着されています   置いていかれる側

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