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皇太子は花嫁を侍女と入れ替え、今では狂おしいほど後悔している

皇太子は花嫁を侍女と入れ替え、今では狂おしいほど後悔している

作家:  ナナの砂糖完了
言語: Japanese
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概要

逆転

愛人

ひいき/自己中

クズ男

転生

クズ成敗

宮中の宴で、皇太子は詩を完成させた者を皇太子妃にすると宣言した。 前世、私が先に詩を完成させてしまったため、皇太子は倚梅園(いばいえん)で意気投合した相手は私だと勘違いしたのだ。 結婚式当日、私の侍女が実は倚梅園で皇太子と詩を詠み合ったのは彼女だと告白し、そして毒を飲んで自害した。 皇太子が皇帝に即位後、最初にしたことはその侍女を皇后として追封することだった。 そして次にしたことは、私に毒酒を賜り、腸を腐らせて死に至らしめることだった。 「お前が青荷(せいか)のふりをして詩を詠まなければ、皇太子妃の座は彼女のものだったのだ。 これは青荷への償いだ」 しかし、あの詩はそもそも私が作ったものだったのだ。 私が死んだ後、彼は私の家族全員を野ざらしにして、野犬の餌食にした。 再び目覚めた時、私は自ら侍女を皇太子の前に出した。 皇太子は彼女を妃に娶りたかったのだろう?ならば、その願いを叶えてやろう。

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第1話

第1話

宮中の宴で、皇太子は詩を完成させた者を皇太子妃にすると宣言した。

前世、私が先に詩を完成させてしまったため、皇太子は倚梅園(いばいえん)で意気投合した相手は私だと勘違いしたのだ。

結婚式当日、私の侍女が実は倚梅園で皇太子と詩を交わした本人だと明かし、そして毒を飲んで自害した。

皇太子が皇帝に即位後、最初にしたことはその侍女を皇后として追封することだった。

そして次にしたことは、私に毒酒を賜り、腸を腐らせて死に至らしめることだった。

「お前が青荷(せいか)のふりをして詩を詠まなければ、皇太子妃の座は彼女のものだったのだ。

これは青荷への償いだ」

しかし、あの詩はそもそも私が作ったものだったのだ。

私が死んだ後、彼は私の家族全員を野ざらしにして、野犬の餌食にした。

再び目覚めた時、私は自ら侍女を皇太子の前に出した。

皇太子は彼女を妃に娶りたかったのだろう?ならば、私は二人の仲を応援しよう。

……

「逆風意を解するが如くんば、後半を詠める者は、我が皇太子妃となる」

言葉が終わるか終わらないかのうちに、席間の貴女たちは我先にと答え始めた。

「清きこと極まりて寒きを知らず」

「孤高すぎて物語には馴染まぬ」

皇太子・蕭琮(しょう そう)は首を横に振った。

今回の宮中での宴は、皇后が蕭琮の妃を選ぶために催されたものであった。

本来は貴女たちが芸を披露する場だったが、蕭琮が急遽定めを改めたのだ。

名家出身の貴女たちは腕を振るったものの、誰一人として彼の目に適う者はいなかった。そして皆の視線は、一斉に私へと注がれた。皆、私が一気にその座を射止めることを期待しているのだ。

皇后でさえ、期待を込めて私を見ていた。

なにしろ私の父は文書作成や歴史編纂などを司どる翰林院(かんりんいん)の院長であり、母は最高学府・国子監(こくしかん)の役人の正妻の娘だったのだから。

私は生まれた時から妃になる運命にあった。しかし、今世では宮中には入りたくなかった。

私は立ち上がり、蕭琮に一礼して、かすれた声で提案した。

「皇太子様、本当にあなたと心を通わせる相手は、必ずしも貴女ばかりとは限りません。名家の庶出の娘や、あるいは侍女であるかもしれません。候補者の範囲を広げてみてはいかがでしょうか?」

蕭琮は喜びに満ちた表情で、こう言った。「誰であろうと、後半を詠むことができた者は、我が皇太子妃となる」

私は微笑んだ。まさにこれが聞きたかったのだ。

そして、うずうずしていた侍女の青荷(せいか)を前に押し出した。

青荷は服の裾を握りしめ、慌てた様子で広間の中央に立っていた。

「どうやら陳家の娘は詩の後半を知らないようだね。まさか、彼女の才能は偽物だったの?」

「もし彼女の侍女が詩の後半を詠んだら、皇太子様は本当に侍女を皇太子妃に娶るつもりなの?」

周囲のざわめきの中、蕭琮は青荷に近づき、優しい眼差しで彼女を慰めた。

「恐れることはない。昨夜のことが本当に君のことであるならば、必ずや、しかるべき筋を通す」

青荷は目に涙を浮かべ、震える声で詩の後半を詠み上げた。「逆風意を解するが如くんば、容易く摧残すること莫れ」

蕭琮は目を大きく見開き、すぐに青荷の手を取って皇后の前に進み出た。

「母上、私の皇太子妃は彼女です」

広間の空気が凍りついたように静まり返り、しばらくして、皇后は顔を真っ青にして机を叩いた。

「無礼千万!皇太子妃が侍女であるなど、断じて許されることではない!」

そして皇后は私の方を見た。

「皇太子が娶るなら、陳家の娘を迎えるのが筋というもの。この侍女は、せいぜい側室にするのが関の山よ!」

私は前に出て、蕭琮の悪意に満ちた視線を受けながら、ひれ伏した。

「皇太子様と青荷は両思いのようです。私は人のものを奪おうとは思いませんので、皇后様、どうかお考え直しください!」

前世、私は蕭琮が私を気に入っていると思い込んでいた。

しかし、偶然彼が侍女に宛てた手紙を見て、二人がすでに密通していたことを知ったのだ。

私はすぐに青荷を東宮(とうぐう)から追い出したが、青荷は屈辱に耐えかねて毒を飲み、母子ともに命を落とした。

即位前夜、蕭琮は私に毒酒を賜った。

死ぬ前に私は、彼が一度も青荷のことを忘れたことがなかったことを知った。

今世では、青荷が私が酔った時に詠んだ詩を盗み覚えたのを知っていても、私は彼女を責めなかった。

私は彼らを応援したのだ。

私の言葉を聞いて、蕭琮は一瞬呆然とした後、冷たく嘲笑った。

「母上、陳懐素(ちん かいそ)はこの程度の詩すら詠めないのだ。どうして皇太子妃が務まるだろうか!

おそらく彼女のこれまでの詩も、青荷が書いていたのだろう」

皇后は何も言い返せず、悲しげな目で私を見つめていた。

「陳懐素、なぜ後半が詠めなかったの?あなたの両親ほどの学のある方がいるというのに、一体どうしたの?」
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