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【第1話】神に捧げられる日

last update 최신 업데이트: 2025-10-06 20:52:43

 璃晏国の空は、どこまでも晴れていた。

 けれど、その青さはどこか冷たく、今日の行き先を思うたび、胸の奥がざらついた。

 馬車の中、揺れる車輪の音に重なるように、抑制剤の瓶が小さく鳴った。

 細い指で握られた瓶の中の薬液は、琥珀色に濁っている。

 それは、この日のために調合された特製の抑制剤だった。

 どんな刺激にも反応しないよう、五重の薬層で発情を封じる。

 「……そんなに効果が必要か、俺に」

 琉苑は誰にともなくつぶやいた。

 銀の髪が肩に落ちる。紅の瞳が、窓の外を見つめていた。

 王族に生まれたΩは、生まれた瞬間から決まっている。

 ――いつか神殿に捧げられ、神の番を選ぶ器として扱われる運命だと。

 「殿下、本日はよろしくお願いいたします」

 馬車が止まり、扉の外で神官が頭を垂れる。

 白と金で統一された神殿服、その袖の下から見えるのは無数の薬袋と符文。

 薬と祈りによって、神とΩを繋ぐ。それが、この国の伝統だった。

 琉苑は立ち上がる。

 脚が少し震えていた。

 だが、皇子である以上、誰にもそれを見せるわけにはいかない。

 神殿の石段を登るたび、空気が変わっていく。

 まるで、熱が地の底から立ちのぼってくるような、不自然な重さ。

 (おかしいな……抑制剤、ちゃんと効いてるはずなのに)

 鼓動が早まる。

 首の後ろがじんわりと熱を帯びる。

 発情期ではない。けれど、これは――

 「……呼ばれてる?」

 琉苑は思わず立ち止まった。

 後ろから神官が促す声がするが、耳には届かない。

 そのときだった。

 神殿の最奥――封印の間の扉が、ひとりでに音を立てて開いた。

 風が吹いた。

 風などないはずの、密閉された神域に。

 焼けるような空気。

 鼻を突く、熱と血の匂い。

 そして――

 聞こえた。あの声が。

 >「……ようやく、来たな」

 琉苑は、背筋が凍るのを感じた。

 夢の中で何度も聞いたその声。

 誰よりも懐かしく、けれど、恐ろしい。

 足が、勝手に前に出た。

 封印の間に、一歩ずつ、吸い寄せられるように。

 大理石の祭壇の上、金属の枷に覆われた巨大な扉が見える。

 その中心に、ひとつだけ浮かぶ紅の紋。

 ――焔の紋。王族の証。

 琉苑が手を伸ばすと、紅の紋が淡く光った。

 その瞬間、世界が裏返った。

 扉が震え、床が揺れる。

 頭の奥に焼きつくような痛みとともに、紅の光が琉苑の体を包み込む。

 >「おまえの名を――聞かせろ」

 「……琉苑……焔 琉苑……」

 >「そうか。それがお前の名か……ようやく知れた」

 熱い。

 首筋が焼けるように熱い。

 そこに触れられたわけでもないのに、何かが刻まれた感覚。

 番契――これは、まだ始まりなのに。もう、始まっている。

 目の前の扉が、ひとりでに開き始める。

 奥から、黒い風。

 そして、金色の、光る瞳。

 >「俺の名は、シュア=ラグナ。これからおまえは、俺だけのものになる」

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