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第12話(13)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-01-09 20:00:25

「可愛いな、千尋」

 和彦は声に出して呟くと、千尋の引き締まった頬にそっとてのひらを押し当てる。すると、モゾモゾと身じろいだ千尋がまばたきを繰り返してから、ゆっくりと目覚めた。さっそく和彦は、千尋の頬を軽く抓る。

「こら、お前、どうしてここで寝てるんだ」

 千尋はまず大きなあくびをしてから、和彦にすり寄ってくる。胸にしがみつかれると、突き放す気にもなれない。

「先生が起きるまで、隣で横になって待ってようかと思ったんだ。そうしたら、俺まで眠くなって、ちょっと昼寝」

「……もう夕方だぞ」

 ニヤリと笑った千尋が、胸にグリグリと顔を押し付けてくる。

「お前、ぼくが寝ている側にいるのが好きだな。前も確か――」

 言いかけて、秦のことを思い出す。千尋にとっても、いまさら聞きたい話題ではないだろうと考え、ため息をついた和彦は、千尋の髪をくしゃくしゃと掻き乱してやる。千尋とじゃれていると、すっかり馴染んだ自分の日常が戻ってくる気がした。

 今朝まで、鷹津の腕の中にいて、与えられ
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  • 血と束縛と   第8話(12)

    「んうっ」 内奥に太い部分を呑み込まされ、それだけで和彦は乱れてしまう。「なんか、この格好、すっげー卑猥。俺が先生をイジメてるみたい。先生が俺に逆らえなくて、恥ずかしい姿にされて、こんなもの尻に入れられて――」 一度は引き抜かれた千尋のものが、ゆっくりとまた内奥を犯し始める。触れられないまま和彦のものは反り返り、先端から透明なしずくをはしたなく垂らしていた。 和彦がシーツを握り締め、押し寄せてくる快感に耐えていると、緩やかに腰を動かしながら千尋がネクタイを解き、首から抜き取る。次に和彦の両手首に、そのネクタイを巻きつけて結んでしまった。

    last updateLast Updated : 2026-03-23
  • 血と束縛と   第8話(6)

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    last updateLast Updated : 2026-03-23
  • 血と束縛と   第8話(2)

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    last updateLast Updated : 2026-03-23
  • 血と束縛と   第8話(23)

     自分のことのように顔をしかめる中嶋は、とてもではないが、野心的なヤクザには見えない。ただ、この世界に足を踏み入れてわかったが、ヤクザであることを匂わせないヤクザのほうが、実は性質が悪い。 その一人が中嶋なのだが、少なくとも秦の件で見せる表情は、本心だろう。それだけ、あの男――秦を本気で心配しているのだ。頭の切れる中嶋が、明らかに厄介事を背負っている秦をまだ自分の部屋に匿い、世話を焼く理由としては、それしか思いつかない。「あれだけの内出血だ。さぞかし派手な痣になってるだろうな」「ええ。男ぶりが台無しだと嘆いてましたよ」「そんなことが言える余

    last updateLast Updated : 2026-03-23
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