แชร์

14:町歩きデート2

ผู้เขียน: 灰猫さんきち
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-06-15 18:58:19

 評判の屋台で串焼きと薄焼きパンを食べる。甘辛いソースがとても美味しかった。

「おいしいね~!」

 近くのベンチに座って、私はご機嫌でモキュモキュとお肉を食べた。お恥ずかしながら、割と食い意地が張っているのである。

 ゼノンは同じ串焼きを食べているとは思えないくらい上品な所作だ。

 私が指や口の周りをソースでべたべたにしているというのに、彼はきれいなもの。どうやっているんだ。解せぬ。

 食べ終わってささっとハンカチで指と口を拭いていたら、ふとゼノンが顔を寄せてきた。

「エリーさん、ちょっと」

「ん?」

「口元にソースが残っていますよ」

 そう言って指を伸ばして私の口端に触った。

 それからごく当然のように――その指をぺろりと舐めたのだ。

 赤い唇からこぼれた舌は艶かしくて、私は思わず息を呑む。

「な、あのっ、何やってんの!」

 真っ赤になってベンチから飛び上がった。

「何って、ちょっとソースが残っていたから」

「何も指で拭わなくていいじゃない! ましてや舐めなくていいじゃない!!」

「せっかくおいしいソースなのに、もったいないでしょう」

 しれっと言うゼノンは、澄ました顔である。

「それともエリーさんは、直接舐め取ってほしかったですか?」

「んな……」

 意地悪く笑うゼノンに、絶句するしかない。

 え? 何?

 私の推し、こんな小悪魔キャラだった? 知らなかったんですけど。

 いやいや待て待て。

 これはきっとあれだ。家族枠だ。

 孤児だったゼノンは家族愛に飢えているはず。

 それで、少し年上の私を姉に見立てて甘えているんだ。

 そうに違いない。

 それ以外にない!

 そこまで考えてやっと心臓が落ち着いてくれた。

「ゼノン、お行儀が悪いよ! 人前でそういうこと、しちゃ駄目」

「誰も見ていなければいいんですか?」

「そういうことじゃなくてね&he

อ่านหนังสือเล่มนี้ต่อได้ฟรี
สแกนรหัสเพื่อดาวน์โหลดแอป
บทที่ถูกล็อก

บทล่าสุด

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   14:町歩きデート2

     評判の屋台で串焼きと薄焼きパンを食べる。甘辛いソースがとても美味しかった。「おいしいね~!」 近くのベンチに座って、私はご機嫌でモキュモキュとお肉を食べた。お恥ずかしながら、割と食い意地が張っているのである。 ゼノンは同じ串焼きを食べているとは思えないくらい上品な所作だ。 私が指や口の周りをソースでべたべたにしているというのに、彼はきれいなもの。どうやっているんだ。解せぬ。 食べ終わってささっとハンカチで指と口を拭いていたら、ふとゼノンが顔を寄せてきた。「エリーさん、ちょっと」「ん?」「口元にソースが残っていますよ」 そう言って指を伸ばして私の口端に触った。 それからごく当然のように――その指をぺろりと舐めたのだ。 赤い唇からこぼれた舌は艶かしくて、私は思わず息を呑む。「な、あのっ、何やってんの!」 真っ赤になってベンチから飛び上がった。「何って、ちょっとソースが残っていたから」「何も指で拭わなくていいじゃない! ましてや舐めなくていいじゃない!!」「せっかくおいしいソースなのに、もったいないでしょう」 しれっと言うゼノンは、澄ました顔である。「それともエリーさんは、直接舐め取ってほしかったですか?」「んな……」 意地悪く笑うゼノンに、絶句するしかない。 え? 何? 私の推し、こんな小悪魔キャラだった? 知らなかったんですけど。 いやいや待て待て。 これはきっとあれだ。家族枠だ。 孤児だったゼノンは家族愛に飢えているはず。 それで、少し年上の私を姉に見立てて甘えているんだ。 そうに違いない。 それ以外にない! そこまで考えてやっと心臓が落ち着いてくれた。「ゼノン、お行儀が悪いよ! 人前でそういうこと、しちゃ駄目」「誰も見ていなければいいんですか?」「そういうことじゃなくてね&he

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   13:町歩きデート1

     最近、私とゼノンは時々、休日に一緒にお出かけをしている。 前みたいに少し足を伸ばしてピクニックをすることもあるし、町歩きの時もある。 聖騎士として日々重圧にさらされているゼノンの息抜きのためだ。 今日は町の市場で買い物をしようという話になって、出かける準備をしていた。「エリーは最近よく出歩くようになったね」 鏡の前で髪をとかしていると、兄がひょっこりと顔を出した。「まさか恋人ができたとかじゃないだろうね……?」「違う違う、友だちだよ」 正確に言えば推しで教え子で大事な人だが、そんな言い方をすればシスコンの兄がヒートアップするのは目に見えている。 私は顔立ちはせいぜいちょっと可愛い程度だし、髪色も赤毛でごく普通。緑の目もありふれたもの。ついでに性格も普通。 魔力がまあまあ高い以外は普通人間なのに、なんで兄はシスコン化したんだろうか。解せぬ。「友だちか。ボーイ『フレンド』?」「もう、うるさいな! 行ってきまーす!」 しつこい兄貴を振り切って、私は家を飛び出した。 休日の活気ある町を歩く。 こうしてみれば確かに漫画の皇都と同じ風景なのだけど、戦いで荒廃していた漫画と違って今は人々の笑顔であふれている。 やっぱり漫画と現実は違う世界なんじゃないかと、最近は特に思う。「エリーさん!」 待ち合わせ場所の広場ではゼノンがもう待っていた。「ごめんね、待った?」「いいえ、今来たところですよ」 彼はいつもそう言うけれど、私が先に着いたためしは一度もない。「さあ、行きましょうか」「うんうん。今日はね、市場の東側にあるエリアに行ってみようと思うの。美味しい屋台があるって同僚が言ってたんだ」「それは楽しみです」 市場の東エリアは雑多な地区で、雑貨から魔道具までいろんなものが売られている。 私はかわいい雑貨が好きだし、もちろん魔道具も興味がある。 こうしてお店を

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   12:ある日の訓練場

     ニジイロカエルを手に入れた私は、さっそく麻酔薬の制作に取り掛かった。 鎮静作用のあるコルカの葉とラーグの種をすり潰して、ニジイロカエルの粘液を加える。 テストは実験動物のネズミを使う。ちょっと気の毒だが、魔法と薬草学の発展のためである。 しばらくの試行錯誤を経て、ネズミを眠らせるのに成功した。 さらに待っていると、ネズミはきちんと意識を取り戻して動き出した。 繰り返し麻酔を与えても、時間が経てばちゃんと意識を取り戻す。 今のところはおかしな副作用もないようだ。 まあ強い薬なので、使わないに越したことはない。 怪我の治療用なら局所麻酔を使いたいところだが、あいにくこの世界の技術では精度の高い注射針が作れない。 使用は重傷者に限って、大掛かりな手術(といってもそんなに高度な処置はできない。骨折の対応とか縫合くらい)をする際に使ってもらおう。 なお、三匹のニジイロカエルは魔術棟の裏の池で飼われている。 一応は魔物だが大人しいもので、水辺から離れることもない。繁殖しないよう気を付けておけば大丈夫だろうと、魔物の飼育係が言っていた。 カエルを手近な素材として利用する魔術士が増えて、新しい魔法薬がいくつか誕生したりしていた。喜ばしいことである。 すっかりおなじみになったゼノンの魔力訓練の日がやって来る。 その日の私は同僚の手伝いを頼まれて、朝からバタバタとしていた。 それでうっかり訓練の時間に遅れてしまったのだ。「大変! 私としたことが、ゼノンを待たせるなんて!」 焦りながら魔術棟の回廊を走る。 二階の回廊に差し掛かった時、訓練場の様子が見えた。 何やらアレクとゼノンが向き合って立っている。「あの二人が戦うところが見られるなんて!」「あたし、アレク様を応援する」「わたしはゼノン様!」 回廊の上から身を乗り出すようにして、女性魔術士たちがきゃあきゃあと声を上げている。 よ

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   11:湖畔のランチ

    「うん、それでいいよ。でもね、アレク様に勝てないってまだ決まったわけじゃない。いつだって挑んでいいし、勝ったり負けたりするのもいいと思う。諦めなければ、何度でも挑戦できるのだから」「ふふっ、エリーさんには敵わないなあ。僕も諦めるつもりはありませんよ。そのうちアレクに勝って、その勝利をあなたに捧げます」 ゼノンは笑顔でサンドイッチを口に入れた。「ん、このサンドイッチもおいしい! エリーさんは料理の天才ですね」「そんな、まさか。そんなもので良ければまた作るよ。聖騎士の立場じゃあまり息抜きもできないかもだけど、たまにはのんびり楽しくやろう?」「ええ、もちろん。また機会があったら誘ってください」 彼は微笑んで少し体を寄せた。「……いえ、次は僕が誘いますね」 近い距離で囁くような声で言われて、私の心臓は飛び跳ねた。 耳が幸せになる声が! こんなに近くで!「う、うん、お手柔らかに頼みます」 しどろもどろで答えた私に、ゼノンは楽しそうな笑い声を上げた。 背後で袋の中のニジイロカエルがケロケロと鳴いて、私も笑ってしまった。 楽しかったカエル採集ピクニックは終わって、あとは帰るだけになった。 森を出て街道まで戻ってくる頃には、西の空が赤く染まり始めている。 暮れなずむ空の複雑な色合いはとても美しくて、思わず目を奪われた。「夕方が終われば夜、闇の時間、か……」 ゼノンの呟きに、横を歩いている彼を見る。「闇とは何なのでしょうね。夜、眠り、死、冥府。こんな力がどうして人間に、僕に備わっているのでしょうか」「そうだねえ……」 彼の問いに対する答えは、私も持っていない。 けれども夜も闇もこの世界に確かに存在して、必要なものだということだけは分かる。「生き物は本能で死を恐れるから、闇にいいイメージがないのは仕方ない

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   10:カエル採集4

     しばらくしてやっとゼノンが落ち着いたので、お昼ごはんにすることにした。 私はこっそり二人前のサンドイッチを用意していたが、ゼノンはきちんと自分の分のランチボックスを持ってきていた。そりゃそうか。 私がお弁当箱のふたを開けると、ゼノンは横目で見た。「おいしそうなサンドイッチですね」「そう言ってもらえると嬉しいな。早起きして作ったから」「えっ。エリーさんの手作りなんですか……?」 彼は体ごとこちらに向き直った。それから何か言いかけて、結局口をつぐんでしまう。「食べましょ」「は、はい」 ゼノンのランチボックスの中身は、りんごが一個。それからバターを塗っただけのサンドイッチが二切れだった。「それだけなの?」「はい。今日は特別ハードな仕事ではないですし、いつもこんなものですよ」「食べ盛りなのに、足りなくない?」「ええ、まあ。十分ではないですが、お昼なので。寮の夕食はしっかり量が出ますから」「あのね、呆れないでほしいんだけど」 私はもう一つのお弁当箱を取り出した。「念のため、もう一人前サンドイッチを作っておいたの。その、ほら、ゼノンがお弁当を忘れちゃったら困ると思って……」 彼の性格を考えれば忘れるなどあり得ない。変に気を回しすぎた。「だから、ちょっともらってもらえると助かるんだけど……」「…………」 ゼノンは無言のままである。やってもいない忘れ物を前提にされて、気分を悪くしたのかもしれない。「ご、ごめん、今のなし。余っても大丈夫なの、うちの兄に食べさせるから」「いただきます」 ゼノンは身を乗り出した。「ああ、でも、エリーさんの手作りサンドイッチにふさわしいお礼を用意できません……。それなのに、欲しいなどと言っていいのでしょうか」

  • 転生モブは推しの闇落ちを阻止したい   09:カエル採集3

     道中は魔物が出ることもなく、無事に湖に到着できた。 時間はまだお昼前。いいペースである。「ニジイロカエルを探しましょう」 湖の周囲を回り込むように歩いてみると、岩場になっている場所がある。 そこでたくさんのニジイロカエルが日向ぼっこをしていた。 私はカエルは別に苦手じゃないが、大量のカエルがぞろぞろといるとちょっと気持ち悪い。 怯んだ私の様子を見て、ゼノンが一歩踏み出した。「何匹か捕まえて、袋に入れればいいんですよね」「は、はい。粘液の採集は魔術棟でしますから。袋はこれです」 粘液が漏れないよう特殊な加工をした袋と、毒を通さない手袋を差し出す。 ゼノンは手袋と袋を受け取って、カエルだらけの岩に近づいた。 彼が岩に向かって手をかざすと、小さい石つぶてがカエルに向かって飛んだ。 驚いたカエルが飛び跳ねる。と、着地地点でずるっと滑った。 よく見れば岩場の一部が凍っている。あれは魔法の氷だ。 足を滑らせたカエルは岩から落ちてきて、ゼノンはそいつを袋に入れた。「すごい! そこまでピンポイントに氷の魔法を使いこなすなんて!」 私が声を上げると、彼は照れたように手を振る。「エリーさんの指導のたまものですよ。氷は攻撃だけじゃなく、いろんな使い道があって便利ですね」 ゼノンはあっという間にカエルを三匹捕まえて、袋に放り込んだ。「もっと捕まえましょうか?」「いえ、三匹で十分です。そろそろお昼ですね、休憩しましょう」 私たちはカエルの岩場を離れた。 ゼノンは手袋を別の袋にしまう。「手を洗いましょう。こちらに両手を出して」 私が言うと、ゼノンは素直に両手を差し出した。その手に向かって魔法で水を注ぐ。 携帯用の小さい石鹸を使ってきれいにした。「ふふ。エリーさんの魔法はやっぱり暖かい」「水を出しただけですよ。誰のでも変わりません」 そんなことを言いながら、湖の岸辺に腰を下ろした。

บทอื่นๆ
สำรวจและอ่านนวนิยายดีๆ ได้ฟรี
เข้าถึงนวนิยายดีๆ จำนวนมากได้ฟรีบนแอป GoodNovel ดาวน์โหลดหนังสือที่คุณชอบและอ่านได้ทุกที่ทุกเวลา
อ่านหนังสือฟรีบนแอป
สแกนรหัสเพื่ออ่านบนแอป
DMCA.com Protection Status