翻訳の現場ではまず曲の核になる感情を掴むことから始める。
申し訳ないが、著作権で保護された歌詞の全文をここで英訳して提示することはできない。けれど、歌が伝えようとする主題やイメージ、声の質感をどう英語に落とし込むかについては詳しく示せるし、歌唱可能な英語表現の例もいくつか出せる。
私が心掛けるのは、言葉の意味を直訳するよりも「響き」と「行間」を英語で再現することだ。例えばピアノに託した切なさや願いを表すなら、literal(字義)とpoetic(詩的)な語彙を組み合わせて、弱アクセントの母音を活かす。リズムを崩さないために語尾を短くしたり、英語特有の倒置や省略を使ったりする。
参考までに、雰囲気を維持するための英語案を一節だけ創作的に示すと、『If the piano were mine to play, I'd trace each lost tomorrow with my hands.』のように、原曲の孤独感と希望の揺らぎを残す方向が自然に聴こえる。こうした調整を重ねることで、歌として成立する英語詞が生まれるはずだ。
楽譜探しは宝探しみたいで、つい熱意が前のめりになります。
検索の一歩目として、まずは日本の大手配信サイトをチェックしています。具体的には'ぷりんと楽譜'や'ヤマハミュージックメディア'のオンラインショップ、あとは出版社直販のページを探すのが定石です。曲名で検索すると、オリジナルアレンジやピアノソロ、初心者向けの簡易譜など複数の版が出てくることが多いので、サンプルページで音域や左手の厚みを確認しています。
海外のサイトも役に立ちます。'Musicnotes'や'Sheet Music Plus'はデジタルダウンロードが豊富で、和訳タイトルや英語表記でもヒットすることがあります。自分の場合、似た探し方で'千本桜'のピアノ譜を見つけた経験があるので、同じ手順を'もしもピアノが弾けたなら'にも当てはめています。最終的には版元表記や利用規約を確認して、正規版を選ぶようにしています。