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塩対応の国宝級アイドルは、私の手料理がないと生きていけないらしい

塩対応の国宝級アイドルは、私の手料理がないと生きていけないらしい

「氷の絶対王者」と呼ばれる国民的アイドル・綺更津レン。雲の上の存在だったはずが、ゴミ捨て場で倒れていたのを拾って以来、彼は私の部屋に入り浸っている。 外では完璧なカリスマ、でも中身は私の手料理がないと生きていけない「捨て猫系」ダメ人間!? 「……他の男なんて見るな。お前の視界も、作る飯も、全部俺だけのものだ」 ダサいスウェットを着て膝枕をねだる彼に、モブな私の理性は崩壊寸前。 秘密の合鍵で繋がる、世界一尊くて重い『餌付け』同棲ラブコメディ!
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消えゆく月光は掴めない

消えゆく月光は掴めない

結婚式当日、私は偶然、柏木佑(かしわぎ ゆう)のLINEにボイスメッセージが一つ、お気に入り登録されているのを見つけた。 再生すると、甘ったるい声が響いた。「佑、会いたいよ」 私が問い詰めると、佑は冷静に答えた。 「下心があったのは認める。でも、これはただ彼女が王様ゲームで負けた罰ゲームなだけで、他には何もない」 二人のチャット履歴も、その言葉を裏付けていた。 ごく日常的で、普通で、決して一線を越えるような内容はなかった。 なのに私は、それを見ながら涙が止まらず、ウェディングドレスを濡らしてしまった。 「佑、彼女をブロックして。そうすれば、式を続けられるわ」 七年にも及ぶ長い恋。ゴールは目前だったのに。 つい最近、妊娠していることも分かったばかり。まさに二重の喜びとなるはずだった。 しかしその時、清掃員の格好をした女の子が突然、血を一口吐き、涙目で走り去った。 それが誰か分かった途端、佑は考える間もなくあの女の子を追いかけた。 私は彼の腕を掴む。「行くなら、一生私と結婚できるなんて思わないで。よく考えて......」 佑は私の指を一本一本こじ開け、硬直したまま去っていった。その後ろ姿が、私の目に焼き付いた。
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股切断された私、正気を失った夫

股切断された私、正気を失った夫

夫の初恋の相手である夏目凛音(なつめ りんね)は、飲酒運転で人を轢き殺し、さらに逃走した。弁護士である私、安井絵夢(やすい えむ)はその弁護を断った。 それが理由で、その夜、夫は人を差し向け、トラックで私を轢かせて数十キロも引きずらせた。 全身は血だらけで、両脚はタイヤに擦り潰されて肉が裂け、激痛に私は悲鳴を上げ続けた。 だが、夫の江崎恒一(えざき こういち)は冷酷にもスマホを取り出し、私の写真を撮って凛音へ送りつけた。 「凛音、見たか?君に逆らったやつの末路はこうなるんだ」 私が痛みに耐えながら理由を問い詰めると、彼は嫌悪を浮かべた顔で言い放った。 「凛音はか弱い。刑務所に入ったら命を失うようなものだ。君は口を動かすだけで助けられるのに、あえて彼女の人生を壊そうとした。こうなったのは自業自得だ! 殺しはしない。ただ凛音のために罪を償わせるだけだ。せいぜい味わえ」 体の痛みが全身を飲み込むが、それでも心の痛みには及ばなかった。 その後、夫が財産の半分を費やして凛音を無罪にした。 一方、私は両脚の粉砕骨折により切断を余儀なくされた。 ようやく彼が路上に捨てられた私のことを思い出した時、部下から電話が入った。 「社長、奥様は一か月前にはすでに海外へ渡っています。謎の人物によりプライベートジェットに乗せられたとのことです……」
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愛という名の共謀

愛という名の共謀

私は江坂紗月(えさか さつき)。 前夫の白川陽翔(しらかわ はると)は、会社が倒産したと言い残し、ビルの屋上から身を投げた。 悲しみに押し潰されそうになりながらも、私には生後五か月の娘・江坂つかさ(えさか つかさ)がいた。 その子を抱えて、私は数千万円もの借金を背負うことになった。 そんな私を不憫に思った幼なじみの江坂慎也(えさか しんや)は、周囲の反対を押し切って、私に結婚を申し込んでくれた。 慎也は、つかさを実の娘のように大切にし、誰よりも愛すると約束してくれた。 けれど、つかさは不幸にも、それから間もなく肺結核でこの世を去った。 心が空っぽになったように日々を過ごしていたある日、私は偶然、慎也と、死んだはずの陽翔が話しているのを聞いてしまった。 「やっぱりお前は容赦ないな。会社を潰れたように見せかけて、俺を死んだことにするなんて。 まあ、そのおかげで俺は金を持ったまま、絵梨と結婚できたわけだけどな」 ――芦原絵梨(あしはら えり)。陽翔や慎也と同じ、私の幼なじみの一人だった。 「お前も紗月と結婚して一年以上だろ。つかさに手を出してなかったら、本気で紗月に情が移ったのかと思ったぞ」 しばらく黙っていた慎也が、低い声で言った。 「つかさがいると、絵梨が安心できないんだよ。俺だって、好きであんなことをしたわけじゃない。 絵梨が幸せでいられるなら、俺はなんだってする」
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あなたへの愛は銀河のように

あなたへの愛は銀河のように

「出所後、一か月の猶予をやる。その間に過去と決別せよ。その後、あなたの『偽装死』を手配する。 これからは、この世に須永詩央(すなが しお)という人間は存在しなくなる」 刑務所の門を出た詩央の顔に、眩しい陽光が容赦なく降り注いでいた。青ざめたその表情は、ますます血の気を失って見えた。 十八歳から二十三歳までの五年間――刑務所生活を生き抜くために、彼女は自らのこれからの人生を、がんに冒された刑務所の女囚に売り渡したのだった。
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生まれ変わった私、正しい選択

生まれ変わった私、正しい選択

父から、幼馴染である如月兄弟のどちらかを婚約者に選ぶように言われたとき、私は迷わず如月遥人(きさらぎ はると)を選んだ。十三年間、ずっと彼に恋焦がれていたからだ。 しかし、結婚式当日、彼の義理の妹がホテルの屋上から身を投げた。彼女は血で書かれた遺書を残していた。 【お二人がいつまでも幸せでありますように】と。 その時初めて、私は二人が長年、禁断の愛を育んでいたことを知った。 結婚式の最中、遥人は正気を失い、「縁を切り捨てる」と宣言した。 私は一人、無力にその場に取り残された。それからの人生、彼は義妹の位牌の前で贖罪の日々を送った。私は彼に欺かれたことを恨み、この結婚に固執し、互いを苦しめ合った。 そしてある日、私たちは拉致事件に巻き込まれた。私を救うために、彼は犯人と共に爆発に巻き込まれた。死の間際、彼は私を見つめて言った。 「琴音、今まで隠していたのは俺が悪かった。だが、俺と妹、二人の命だ。これで借りは返せただろう? 来世では、もう俺を選ぶな」 再び目を開けると、私は父に婚約者を選ぶように言われたあの日――運命の日に戻っていた。今回、私は迷うことなく、彼の兄である如月湊(きさらぎ みなと)を選んだ。
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愛の言葉、もう届かない

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鹿野洋子(しかの ようこ)は、十年間愛し続けた幼なじみによって心理矯正同意書に署名され、帝京市で最も有名な療養所に送られた。 初日、彼女は実験台に押さえつけられ、髪を剃られた。 三日目、電気ショック療法のベッドで意識を失った。 十日目、見知らぬ男に押し倒され、片面ガラス越しに、愛する幼なじみが所長の娘に婚約指輪をはめる姿を目にした。 …… 三年後、洋子は左脚が折られて、ようやく療養所から脱出した。 目の前の医師は残念そうな表情で穏やかに告げた。「子宮がんの転移が深刻で、これ以上の治療は困難です。残された時間は一ヶ月……どうか、美味しいものを食べて、穏やかに過ごしてください」
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春風と雪は時期が違う

春風と雪は時期が違う

「時田さん、一週間後、本当に偽装死サービスをご利用になるのですね?」 「はい」 「その際、時田さんのすべての身分情報は抹消されます。新しい身分で、新たな生活を再スタートされることになります……」 「分かりました。お願いします!」 時田年乃(ときた としの)は三条成那(さんじょう せいな)と結婚して三年。その三年間、彼にすっかり振り回され、尽くしてきた。 しかし、彼の初恋が帰国したことで、彼に対する愛情はとうに尽きていた。 年乃は偽装死によって彼のそばから逃げ出すことを選んだ。 だが、成那は決して彼女を手放すつもりはなかった。 彼女が逃げれば、彼は必ず追いかける。 「年乃、お願いだ……行かないでくれ!」 「三条、私はもう、チャンスを与えたのよ……」
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攻略失敗、彼は私の遺骨と籍を入れた

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「婚姻届を出して籍を入れる……それだけはできない。でも、それ以外のものはすべて君に与える」 手にした書類を見つめたまま、私は呆然と立ち尽くした。 長い沈黙の後、ようやく声を絞り出す。「どうして……今まで黙っていたの?」 柊真は肩をすくめ、悪びれもせずに笑った。 「君は、俺という人間を愛してくれていると思っていたからね」 「もし……私がどうしても籍を入れたいと言ったら?」 一瞬の間を置いて、私は震える唇で問いかけた。 彼にはきっと想像もつかないだろう。婚姻届というあの紙切れ一枚がなければ、私とお腹の子――二つの命が消え去るという残酷な現実に直面することを。
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彼女が愛したとき、春は遠く

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七年間、白川凛花(しらかわりんか)は神谷黎真(かみやれいま)の秘書兼愛人だった。 なのに、彼は別の女性と婚約するつもりだった。 心が粉々に砕けた凛花は、辞職を決意する。 けれどその矢先、黎真は突然、婚約を公の場で否定したのだ。 あるオークションの日、誰もが「今こそ彼が凛花にプロポーズするのだ」と思い込んでいたその瞬間、現れたのは、彼の初恋だった。 会場の視線が、静かに凛花へと集まる。 黎真の初恋と瓜二つのその顔を見て、人々は囁き合う。 その時、凛花はようやく気づいた。 自分がただの影だったことに。
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