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第二十一話「アンデッド」

Auteur: 4時間移動
last update Date de publication: 2025-11-11 21:20:00

 バグったカイは痛覚が麻痺しているのか、片腕の肉が削げ落ちてもそのまま笑みを崩さず、己の肉片を地面から掴み取り魔法の触媒とし、ハデスに向かって呪文の詠唱を始めた。切れた腕の断面からは、骨を伝って血がポタポタと滴り落ちている。

 ニヤニヤしながらカイは骨だけになった手で拾い上げた肉片を握り潰す。肉片は握った手の間から四方に飛び散った。

(☼∫ℵ∝₪… )

 カイの周囲の景色は、まるで古いフィルム映像のように不鮮明に揺れ動いている。ハデスは異変を察し、黒い球を発動しその中に籠る。

「今カイはなんて言ったの?」

「わからん」

« 原子崩壊励起го_громный »

 呪文の完成と同時にハデスの纏う黒球を大質量の白煙が取り囲み、内部へと侵入していく。

「こ、これは……身体が、崩壊す、る」

 原子崩壊、ハデスの幽体が物質的にも霊的にも完全に根元のレベルまで分解・消滅する…即時再生ができない。

「冥府の神がついに死すか」

 ジュリアンが驚愕して呟く。

「箱庭の、死は、死では、ない」

 亡者どもの多重音声でハデスは今際の言葉を発する。

「……死は、ここより、深く、もっとも、暗き、ところに、
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