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知識があっても

Author: 結城慎二
last update publish date: 2026-06-07 06:00:15

 「なめし」って知ってるかい?

 そのままだとすぐに腐っちまう動物の皮を道具として利用するための工程のことさ。

 僕は今、デヤールの肉の保存と並行してこの作業に追われている。

 ちなみに昨日は新鮮なデヤール肉のステーキを食べた。

 果物以外で久しぶりに食べた生鮮食品だった。

 うまかった。

 まず、肉の処理だけど鍋釜かき集めて塩水にじっくり浸す。

 「塩はどうした?」って? 山奥の村だって塩を手に入れる方法はいっぱいあるもんさ。

 どうもこの辺は昔海だったらしく(前世的地学知識)岩塩が取れるんだ。

 で、これを干して熟成させてを繰り返せば干し肉の出来上がりだ。

 ポイントは脂身が少ない肉の方がうまいことと、空気が乾燥している今時期(秋から冬にかけて)に作ることだ。

 一部は炉の上にぶら下げて燻製にする。

 ざっくりいって生ハムだ。

 僕の生まれ育った村はなぜか干し肉だけでハムをつくる風習がなかった。

 燻製
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