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歌声

last update 公開日: 2026-04-29 17:29:13

 ラミッタは構わず歌い続けた。

「その目で何を見て その手で何を掴むのか

 やがてその足で 地を踏みしめ

 子は何を望む 刹那の夢よ 神よ どうか祝福を」

 マルクエンはラミッタの歌を初めて聞く。優しい歌声だった。

「ルーサの子守唄よ。おこちゃまにはお似合いね」

 ラミッタはニコリと笑う。

「あぁ、とても良かった」

 マルクエンがまっすぐ見据えて言うので、ちょっと目線を逸らして顔を赤らめた。

「……ド変態卑猥野郎」

 しばらく会話もなく、マルクエンは膝枕されたまま横になっていた。

「ラミッタ、もう動けそうだ」

「ホント、頑丈さだけは取り柄ね」

 マルクエンは上半身を起こして、足に力を入れた。

 何とか立ち上がるが、まだフラついている。

「ほら、行くわよ」

 ラミッタがマルクエンの左腕を肩に回して歩き出す。

 やっとの思いで部屋に戻ったマルクエンは、ベッドに座る。

「ほら、その鎧を脱がなくちゃ」

「すまんが、手伝ってくれるか?」

「分かっているわよ」

 マルクエンは防具を脱ぐと、ベッドへ仰向けに倒れ込んだ。

「あぁ、満身創痍まんしんそういだ」

「でしょうね」

 ラミッタは片目を閉
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