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27話

مؤلف: 佐伯れもん
last update تاريخ النشر: 2026-05-03 19:10:13
「わざわざこんな暗い中出て行かなくても。」

玄関先まで出てきた早苗は、キャリーケースを手に靴を履き替えるかすみに、そう声を掛ける。

靴を履き終えたかすみは、振り返ると、

「そういう契約ですから。」

そう言って笑った。

それから、早苗に向けて深々と頭を下げると、

「早苗さん、本当にお世話になりました。」と、言った。

早苗は慌ててかすみにその頭を上げさせると、

「よしてくださいよ。私は何もしてはいませんし、してたとしてと大したことじゃありません。」

「早苗さんがいてくれたからこの二年間を乗り切れました。早苗さんが間に入ってくれてたからこそ、私たちの生活は成り立っていたのですから。」

「全てはかすみさんの努力あってこそのものです。」

温かい言葉に、かすみは目頭が熱くなる。

そんなかすみに、早苗も目元を潤ませると、

「まるで今生の別れのようになっておりますが、私はここであなたとの縁が切れるなどとは思っていませよ。」

かすみの頬を涙が伝う。

「っ、私もです。早苗さん、私は必ず夢を叶えます。その時は必ず、八重子さんと一瞬にいらしてください
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