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岬の聖女

مؤلف: エチカ
last update تاريخ النشر: 2026-07-12 19:15:52

 押し黙ってしまったラヴェルに、ジェイドは視線を戻す。

 苦い物を口に含んだような顔で、大事そうに日記を膝に抱えている。

 ジェイドにとって日記を渡した事は、大きな賭けだった。

 その日記を読んで彼がここに留まるか否かは、彼自身に決めて欲しかったのだ。

 縛りつけ、囲い、留まらせる事は難しくない。

 だが、彼自身が選ぶ事には、大きな意味がある。

「彼女に会いたいか?」

 ジェイドがそう問うと、ラヴェルは弾かれた様に顔を上げてこちらを見た。

 ラヴェルは一瞬戸惑い、迷いながらもコクリと小さく頷く。

「良いよ。だが、会わせるには条件がある」

 ジェイドは目の前にいる憔悴したラヴェルを見て、そう答えた。

 ふっと顔を上げたラヴェルの前に跪いて、ジェイドは見上げるようにして言葉を続ける。

「湯浴みして、朝食をとるんだ」

「え……?

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