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第5話

Author: 逆行者
「美幸、口の利き方に気をつけなさい」

隆祐が軽くたしなめた。

私は複雑な思いで美幸を一瞥し、黙ったまま席を立ち、洗面所に向かった。

「付き添うよ」

隆祐が慌てて私の後を追ってきた。

しかし、私が洗面所から出てきた時、彼の姿はもうそこにはなかった。

帰り際、ふと隣の休憩室から女性の甘い喘ぎ声が聞こえてきた。

直感で私をその扉に近づいた。

そっと扉を少しを開けると、隆祐が をソファに押し倒し、激しく絡み合っているのが見えた。彼らは私に気づいていなかった。

「やめて……鈴子さんが待ってるわ」

美幸は応じながらも拒むように、しなやかな声で囁いた。

「構うものか」

隆祐は目が情熱に曇り、手で彼女の体を撫で回していた。

「でも、隆祐さんがいないと心配するでしょう?」

今度彼女は力強く彼を押しのけた。

「大雨の中をわざわざ会いに来てくれんだろ?君が濡れているのを見て、胸が痛んだよ」

彼は慈愛に満ちた声で彼女の頬に触れた。

「会いたかったの。ほんの一瞬でも……隆祐さんの顔が見られるだけで満足なの」

彼女の声は突然泣きそうに震えた。

それを聞いた隆祐はより慈しむように彼女を抱きしめた。

「僕も会いたかった」

そして、なんと隆祐は首から下げていたペンダントを外し、美幸の首にかけた。

「これはご利益のあるお守りだ。長年身につけていたが、君にあげる。君の安全を守ってくれる」

美幸は感動のあまりで唇を震わせ、彼に熱いキスをした。隆祐も激しく応じた。

二人は愛が満ち溢れるようにキスをし続けた。

拳を固く握りしめ、爪が掌に食い込んだ。

胃がむかむかし、視界はかすみ、心臓が引き裂かれるように痛む。壁に手をつかなければ倒れそうだった。

あのペンダントは普通のお守りではなかった。

寒風の中で、私が何時間もかけ、傷だらけな手やあざだらけの膝を後にし、やっと日が暮れる前に聖ハイレナ山頂の古い教会までたどり着き、正式な儀式を上げた後、この神父に祝福された宝物を手に入れたのだった。

「真心からの祈りでなければ、儀式の意味がない」という神父の言葉をこころに刻んだ。

だから私は血を流し、真摯に祈り、強い信念をそのお守りに込めた。

そのお守りを彼に渡した時、乾きでカサカサになった指とまだ血の滲んでいる手を見つめて、声を震わせて言った。

「鈴ちゃん……どうして僕のためにここまでできたんだ?」

私は笑ってペンダントを彼の首にかけた。

「これで隆祐が生涯平穏無事でいられるよ」

彼に力強く抱きしめられ、深くキスされた。

「ずっと身につける。一生外さない」

それ以来、彼は一度も外したことがない。

なのに今、彼はそれをプレゼントとして別の女に送った。つまり、私が一生懸命に願った平安をほかの女に譲り渡した。

私の贈り物を、全然大切にしてくれなかった!

心臓が見えない手に握りつぶされて、張り裂けそうな胸の痛みで息もできなくなった。

彼の言う「一生」はたった数年で、彼の愛は偽物だった。

あの二人熱いのキスはまだ続いていた。隆祐はすでに手を彼女の服の中に入れて、おっぱいを揉んでいた。

彼女の口から気持ちよさそうな喘ぎ声を漏らした。

「気持ちいい?」

隆祐は動きを加速しながら低い笑い声で聞いた。

「うん……抱かれたい」

顔を赤くした彼女は艶めかしくいって隆祐のあそこに手を差し伸べた。

その行動は見事に隆祐を興奮させた 。

「この小悪魔」

隆祐は甘やかしているように言った後、手を下に移動して女のあそこを模索し始めた。

まもなく、満足できない二人は服も脱がせてまた一歩前に進んだ。

隆祐は彼女をあやした。

「美幸、僕の子を産んでくれ!」

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