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第6章:過去との再会、予兆

Auteur: 佐薙真琴
last update Dernière mise à jour: 2025-12-07 18:31:21

 共同プロジェクトの初回ミーティングは、フェニックス本社の会議室で行われた。

 麗華――R.H.――は、会議室に入る前に、深呼吸をした。

 白衣の下には、シンプルな黒のブラウスとパンツ。髪はきっちりとまとめ、薄化粧。

 鏡に映る自分は、一年前の柊麗華とは別人だった。

「準備はいいですか?」

 神宮寺が、隣に立った。

「はい」

「では、行きましょう」

 会議室のドアが開く。

 そこには、三人が座っていた。

 芦原達也。為末茂美。そして、見知らぬ若い男性研究員。

 達也は、R.H.を見て立ち上がった。彼の視線は、麗華の顔を一瞬スキャンし――そして、何の認識の光も浮かばずに、ただ「初対面の著名な研究者」を見る目になった。

 その瞬間、麗華は確信した。

 ··········

 目の前にいるのが、かつて五年間毎日顔を合わせていた女性だとは、まったく気づいていない。

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