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第30話 返してあげる

ผู้เขียน: 暁万里
last update วันที่เผยแพร่: 2026-06-19 07:00:25

 翌朝、美羽は隣から気配が消えたことに気付いて目を覚ました。

「……拓真さん?」

 ベッドの上で体を起こす。寝室には誰もいない。リビングから微かに物音が聞こえた。

 寝癖を指で整えながら向かうと、ソファに腰掛けた拓真の姿が見える。

 スマートフォンを見つめていた。

 その横顔は、どこか苦しそうだった。

「拓真さん、おはよう」

 美羽が、ソファの後ろからそっと拓真の首元に腕を回して、声を掛ける。

 拓真はびくりと肩を揺らした。

「……ああ、おはよう」

 反応が遅い。美羽は違和感を覚え、目を細めた。

     ◇

「なに見てたんですか?」

 自然な調子で、拓真の頬に自分の頬をくっつける。

「いや、別に」

 拓真は慌てたようにスマートフォンの画面を伏せて、テーブルの上に置いた。

 その仕草が余計に怪しい。

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