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第318話

Author: ルーシー
玲奈がまだ返事をしないうちに、明の差し出した手が、横から勢いよく弾かれた。

驚いてそちらを見ると、そこに立っていたのは拓海だった。

「......ケチ」

明は眉をひそめ、ぼやくようにそう呟いた。

一方、沙羅は舞台の上に置かれたグランドピアノを見つけた瞬間、足を止めていた。

智也は彼女をダンスに誘おうと考えていたが、その言葉を口にする前に、沙羅が指先でピアノを示して尋ねた。

「智也、あのピアノ......弾いてもいい?

みんなの前で一曲だけ」

智也はわずかに言葉を飲み込み、すぐに柔らかく笑った。

「もちろん。

お前の好きにすればいい」

沙羅はうれしそうに頷き、ドレスの裾を軽く持ち上げながら舞台へと向かった。

ピアノの前に立つと、彼女は一度だけ振り返り、智也の方を見て微笑んだ。

その笑みは――智也に向けたものでもあり、拓海に向けたものでもあった。

彼女の特技はピアノだ。

この夜会の場で自分の才能を披露すれば、拓海の目にも止まるはず。

そう信じて、彼女は鍵盤に手を置いた。

智也は踊る相手を失い、しばらくその場に立ち尽くしていた。

だがふと顔を上げたとき、視
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Comments (2)
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ゆーい
康夫が間違ってプレゼント渡した事でララの存在が、じいさまにバレそうだよね。 またそれで何かあるんじゃないか不安。 あと何日で離婚証明受け取れるんだろー???
goodnovel comment avatar
ひろぴろ
玲奈良くやった!クズ夫を蹴散らしたね!このまま離婚だ!
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