Se connecter廉の母は、曾祖父が旧華族という旧家の出身で、自分たちの体裁を保つために、娘をペアールホテルグループを経営する一族に身売りのような形で嫁に出した。
その当時、高級ホテル志向を進めていたペアールが上流社会への足掛かりを得るためにそれを求めたのだった。
しかし、結婚後、大人しく自己主張をしない廉の母親は、婚家で散々に苛め抜かれていた。
夫である跡取り息子は、他に何人も女を作り、ホテルの経営に興味を示さず、経営者一家の推進力は衰える一方で、その責任すら嫁である彼女の責任にされていた。
マナー教室を開いていた綾香の母の元に、結婚後通って来ていたのだが、ある日、レッスンのふとした拍子に綾香の母は、廉の母の腕にいくつもアザがあることに気づいた。
「ねぇ、
「あ、私、動作が鈍いでしょう?よく転ぶんです」
困ったように笑いながら袖を伸ばして隠そうとする。綾香の母はその様子に違和を感じ、ずっと気にかけていた。
夏の初めに彼女から、しばらく教室を休みにすると連絡があり、その連絡が姑経由だったことが気になり、綾香の母は、電話のあった日にその家を訪ねた。
夏休みということで、たまたま、幼い綾香もついて行くことになった。
突然の訪問だったせいで、使用人と廉の母以外にはおらず、使用人を騙すようにして母は家に上がり込み、廉の母に会った。
その顔には目の周りに大きな黒いアザがあり、痩せた腕には古い黄色くなったものから最近ついたのだろうまだ赤く生々しいものまで複数のアザが見えた。
羽織ったカーディガンで、腕を必死で隠そうとする廉の母に、綾香の母は優しく話しかけた。
「紫衣さん、この家を出ましょう。私があなたを助けるわ」
「先生、そんな、無理です。私、働いたことも無いし、それに、廉はこの家の跡取りですから。私は離婚したら廉から離されてしまう。そんなの耐えられません。どうか、早くお帰りになってください」
そう言って
「ダメです。先生。先生のご家族みんなにご迷惑をかけてしまう」
そう言って泣き崩れた彼女を母が慰めていると、綾香の背後から声がした。
「母さん。一緒にこの家を出よう。俺は、絶対に母さんについて行く。この家を継いだりはしない。高辻さん、お願いします。俺、必ず恩返ししますから、今は力を貸してください」
学校から帰って来て、会話を聞いていたのだろう。学生服を着た廉が立っていた。その時の廉は、まだ中学1年生だったのに、小学2年生の綾香にとって、その姿が随分と大人に見えた。
廉の言葉に背中を押され、その日の内に廉の母と廉は、我が家へとやってきた。廉の荷物は学生服と体操服と学生カバンだけだった。
「どうせしばらくは学校へ行けないし、外にも出ないからこれで十分だよ」
大胆な行動を軽く笑って話す廉に、ただただ、すごいお兄さんだ、と思ったのを覚えている。
そこからは、大人のやりとりがたくさんあって、正直細かいところを綾香は覚えていない。
正義感の塊である母は、マナー教室の他のご婦人方と、その後ろ盾であるセレブなご夫君を味方につけ、廉の母の離婚を戦い抜いたらしい。同じ教室に有名な離婚弁護士の方がいたことも幸いした。
慰謝料、養育費、婚姻費用をきちんと請求出来た上に、廉の親権はきっちり母親が得ることができた。
その後、廉の母は、料理の腕を買われ、高辻の家で住み込みで家政婦として働くことになり、廉も一緒に離れで生活することになった。
もともと、廉が通っていた中学は、都内でも有名な進学校で、その中でも廉は相当に優秀だった。
我が家に来た時には、近くの公立中学に転校すると本人が言っていたが、綾香の父が、それを猛反対した。
「ダメだよ、廉君。君のような優秀な子は学びを深めるべきだ。そうだな、私が君に奨学金を出すことにしよう。いずれ大人になって返してくれればいい。このまま学校を続けなさい」
綾香の2つ上にいる兄の孝也の、良い刺激にもなると考えたのだろう。
結局、廉は高校までその学校に通ったが、のちに父に聞くと高校は特待生として無償で通ったらしい。
高校時代には、時々、自宅を訪れる海外からのゲストの通訳なども担うようになり、いつの間にか父と一緒に家での社交を担うようになっていた。その合間に兄や自分の勉強を見てくれたりもした。
兄の孝也は、廉に心酔しており、父の思惑通り廉を見習って熱心に勉強にも励んだ。
綾香自身は、どうも理数系が得意になれず、せいぜい語学を普通の少し上くらいまでがんばって、就職も両親に促されるまま父の会社へと流れた。優秀な廉や兄を見ると、正直なところ、劣等感に苛まれる。
「廉くんも孝くんも何でそんなに勉強が好きなんだか。世の中もっと楽しいこといっぱいあるじゃん」
中学入試の勉強に辟易して、勉強を教えてくれている廉にそう愚痴ったことがある。廉は笑いながら、問題集の解説書でポンポンと綾香の頭を叩きながら、たしなめた。
「一生の内で自分が経験できることって少ないけど、先人が学んだことを本で読んで知れば、生きてる時間の何倍も経験したことになるんだ。それってお得だろう?」
正論だが、綾香の試験勉強のモチベーションはその言葉では上がらなかった。
高校卒業後、廉はなんとアメリカの大学のビジネス専攻へ進学し、飛び級で卒業した後に父の会社のアメリカ支社で働きながらMBAを取得した。
留学中に時々帰って来て顔を合わすことはあったが、見る度にかっこよくなっていく彼にドキドキしてしまい、次第に昔のように親しく話すことはできなくなった。
メキメキとビジネスの頭角を現し、アメリカ支社で支社長になった彼は、昨年、本社に戻り父の片腕となった。
しかし、社内でももっとも忙しい人物となってしまった彼に、同じ会社にいるとはいっても滅多に出会うことは無かった。
憧れの初恋のお兄さんは、いつの間にかとても遠い人になってしまっていた。
翌日、デートと言って連れて来られたのは、いつぞや来た海辺のホテルだった。あの時は、夜も遅い時間だったので周囲が見えていなかったが、木立に囲まれた一棟ずつのヴィラになっているようだ。「明るい時間に来ると、また雰囲気が違うのね。建物も少しずつ形が違う」「海岸に向かって傾斜地を利用して、全部で6棟あるんだ。家族連れで利用できるものもあるよ」以前に食事をしたのと同じ棟に入る。「プライベートビーチに続く道が、すべての棟の裏手に繋がってるんだ。今度は、夏に来よう」部屋に入ると、前と同じようにダイニングテーブルが花で飾られていた。しかし、食事の前に見せたいものがあるから、と螺旋階段を昇って上階に向かう。以前に来たときは、夜の海を窓越しに見た。今はちょうど夕暮れ時で、部屋に西日が差し込んでいる。ベッドルームの先に籐製の大きなカウチが置いてある広いテラスがあった。「うわ‥‥」建物から張り出した形のテラスのちょうど正面に、まさしく日が沈んでいこうとする海が広がっている。穏やかな波の先に周囲の仄暗さを際立たせるように、中心の宝石のような輝きがあり、そこからオレンジ色の輝く道筋がこちらに向かって伸びていた。「すごい。幻想的。オレンジの道がここまで届きそう‥‥」思わず、手すりに身を乗り出して、その景色に見入っていた。「さすがね。やっぱり、廉は、海の男‥‥」からかうように言いながら後ろを振り向くと、廉が片膝をついて、しゃがんでいる。そして手にはビロード張りの赤い箱がある。絵にかいたような王道の‥‥「高辻綾香さん、俺と結婚してくれませんか」絶対に断られない、という自信のある余裕の笑顔に、一瞬、その答えをどうしようか迷った。自分のプロポーズは、保留にされたままなのにこれはズルい、とも思うし、あまりに王道過ぎるこのスタイルに突っ込みも入れたかった。でも、目の前の自信満々の笑みが余りに可愛くて、愛しくて、到底、意地悪をする気にはなれない。じわじわと体の奥から滲み出る喜びで、口元から笑みが零れる。「はい。喜んでお受けします。一生、廉と一緒に幸せに
父の幼稚な逃避行動は、それから1年もしないうちにあっけなく終わった。孝也のところに女の子が生まれたのだ。当初、子どもはもう少し先、と言っていた2人だったが、よく検討すると、孝也が学生であるうちの方が時間に融通が利き、エリカがキャリアを重ねながら、子育てをするのに都合が良いのではないか? となったらしい。両親は、初孫に舞い上がり、離れを改装して、そこに子どものプレイルームを作る暴走ぶりだった。あれだけ廉から2人の関係を明言されるのを嫌がっていたくせに、初孫の綾奈を抱きながら、「綾香、孫は何人いてもお父さん面倒見るから! やっぱり体力のあるうちにリタイアするって大事だな。廉くんに感謝しないとな」とニヤニヤしていた。そして、組織のトップを廉に譲ることを取締役会で提案し、さっさと会社の経営から身を引いてしまった。今期から、廉は、セルリアングループの代表取締役となっている。この決定の少し前に、綾香は会社を辞めた。創業者の娘が次の代表の婚約者で、さらに秘書課で誰かの秘書として働くというのは無理がある、という自分の判断と、もう一つは、自分のやりたいことはなんだろう、を深く考えた結果だった。秘書の仕事はやりがいもあり、自分の性格にも合っていた。しかし、これが自分の一生やりたいことか、と問うと釈然としない何かが残る。そして、情熱を注げるものはなんだろう、と模索してみると、ずっとやり続けて苦にならないのは家事、そのうち特に料理だった。そこで、紫衣さんの料理教室に通うようになり、生きることの根源は食べることだと知り、もう少し深く取り組んでみようと考えたのだ。「家事が好きなら、専務と結婚して専業主婦でも良かったんじゃない?」綾香の部屋で朱莉がコーヒーを飲みながら、焼き立てのアップルパイを食べている。「まぁ、それも忙しい夫を支えるっていう意味では魅力的だと思うよ。でも、今はまだ結婚もしていないし、いろいろ選択肢があるなって思って」結局、綾香は、オンラインで栄養学を学びながら、紫衣さんの教室で料理を教わる傍らアシスタントをすることになった。紫衣さんのサポート的な役割をこなす内に、秘書時代の
ウェディングパーティーが終わり、ホテルの部屋へと引き上げる。廉は、この後も取引先の人たちと上階のバーでお付き合いがあるようだ。部屋に戻り、バスタブに湯を張って、イランイランのオイルを垂らして入る。ふぅ~甘い匂いが心を落ち着かせる。とてもいい結婚式だった。天気にも恵まれたし、何より御園さんと藤堂課長がとても幸せそうで羨ましくなった。目を瞑ってバスタブに沈み込むように浸かる。まだ、プロポーズも何もされていないけれど、廉が自分との将来を考えてくれていることぐらいは、わかっている。だからこそ、父と話をしようとしてくれているのだし。ぼんやりと長風呂をしていると、廉が部屋に戻って来た気配がする。「綾香、俺も入っていい?」バスルームを覗き込んで、もう、半分シャツを脱ぎかけている。少し、顔が赤い。いつもより飲んでいるようだ。湯船から手首を出して、おいでおいでと手招きした。背後から綾香を抱きかかえるようにして廉が入る。浴槽から湯が溢れてバスルームの床が洪水になる。廉と指を絡めて、その胸にもたれた。「いい結婚式だったわ。ここのロケーションは最高ね」「今後の開発で、このホテルとさっきのチャペルの周辺は、なるべく雰囲気を変えないように改装する予定だ。ここは古いけどいい建物だしね」廉が、絡めた指で自分の薬指をさすっている。廉は父の態度をどう思っているだろうか。もしかしたら、ああいう父親と家族になるのはごめんだと思っているのかもしれない。「廉‥‥」「ん?」「私‥‥廉と家族になりたいな‥‥」綾香の指をさすっていた節の大きい指が止まる。そしてぎゅっと指を絡ませて手を握った。「お父さんがどうしてあんな態度を取るのかわからないけど‥‥もし、廉がお父さんのことを嫌だって思うなら、別に高辻の家と付き合いをもたなくてもいい‥‥」廉が首筋に額を擦り付けて笑い始める。「社長が聞いたら、卒倒しそうだな。ふははは」軽く首筋に唇を押し付けて、撫でるように触れる。それだけで心地よさが背筋を伝う。
自分と廉との関係が当たり前のように社内で扱われるようになった頃、廉が、きちんと社長と話をしよう、と相談してくれた。父は、廉のことを高く買っているし、こうして会社を任せようとまでしているのだから、きっと喜ぶに違いない、と正直たかをくくっていた。廉と2人で話がある、と約束して自宅へ戻った日、父は、急な出張でアメリカへ行くことになった、とバタバタと目の前で出かけて行ってしまった。ここ1年ほどは、会社の顔としての海外とのやりとりはほとんど廉がしていたはずなのに。仮に、社長が出向くような案件があったとして、廉に知らされないということがあるだろうか?玄関先で、肩透かしをくらい、そっと隣に立つ廉の表情を見ると、目を細めて何かを思案しているようだった。母は、2人の関係について、もちろん、わかってましたよ!という感じで、大喜びだった。そして、その場で紫衣さんに電話をして、きゃぁきゃぁとはしゃいでいた。「廉、紫衣さんは‥‥お母さんは、私とのことを知っていたの?」「もちろんだよ。ここに来る前にちゃんと話をして来た。社長が認めてくれたら、改めて母も挨拶に来たいと言ってた‥‥んだけどな」日を改めて、自宅が難しいのであれば会社近くの料亭でも、と父との話し合いの場を持とうと幾度か約束を繰り返したが、毎回、直前になって都合が悪くなり、話をすることができない。廉だって忙しい合間をぬって時間を作っているのに、父は勝手なのではないかと綾香は腹を立てはじめていた。そして、それを宥める廉の様子を見て、さすがに何かあるのでは、とも感じた。「綾香、明日、時間があるかな」金曜の夜、韓国にいる廉から電話でそう聞かれた。彼の帰国は明日の夕方頃の予定だ。「どうしたの? 明日は午前中に紫衣さんの教室に行く予定だったけど」「それって横浜の教室だよね。終わった後、会える?」「大丈夫だけど。こっちに戻ってくるの夕方になっちゃうよ?」「俺が横浜の家の方まで行くから、そっちで待ち合わせよう」いつもなら教室終わりに実家に寄るので、実家近くで待ち合わせて、少々、だまし討ちのような形でようやく父
台湾南部の半島の先にあるビーチの側のチャペルの待合室で、綾香は小さな女の子を抱いていた。朝から結婚式の準備の為に周りがバタバタとしていて、落ち着かなかったせいか、さっきまでグズグズと泣き続けていたその子は、今は綾香の腕の中でぐっすり眠っている。「寝た?」廉が後ろから、綾香の腕の中を覗き込む。口に指をつけて、シーっというそぶりをしながら小声で返す。「このまま式の間も寝てくれるといいけど」小さな唇をムグムグと動かして、母親の乳首を探すようなその様子に、思わず笑みがこぼれる。「可愛いな‥‥」覗き込んだ廉がそう呟く。フッとこの状況に色々な妄想が湧いて、幸せな気持ちになった。「綾香、そろそろ席の方へ行けそう?」待合室のドアが開き、朱莉が顔を出す。廉を見つけて、ぺこりと礼をする。「もう、新郎新婦の入場が始まるみたいなの。大丈夫そうなら席に着いて欲しいって会場の人が」「わかったわ。すぐに行くね」そう言って立ち上がろうとすると、廉が体を支えて手伝ってくれた。感謝のつもりで頬に軽く唇をあてる。待合室から出ると、海に向かって作られたオープンコテージ風のチャペルに多くの参列客が着席している。案内された前列の席へと向かう。腕に抱いた子どもを起こさないように注意して席に着いた。静かにオルガンが讃美歌を奏で始めると、コテージの入り口の花で飾られたアーチをくぐって、白いレースのウェディングドレスを纏った御園さんが、父親に手を引かれ、祭壇の方へと静かに歩いてくる。その姿を見つめる藤堂課長(今は台湾支社の支社長だが)の表情には、妻への愛情とこの日の喜びが溢れていた。あれから1年。台湾南部のリゾート開発の責任者として、藤堂課長は支社長として台湾へ赴任した。御園さんの退職は、これを見据えたものだったのだが、日本での出産の後、先日ようやく台湾へ娘とともにやってきたのだ。そして、綾香は、今日、そんな2人の結婚式に参列している。背景に青い海の広がる祭壇で、愛を誓いあう2人の、その幸せそうな表情に胸が熱くなってしまう。
別れた場所から、そう遠くない場所にあるセルリアン系列のホテルのスィートにいると連絡があった。『着物を直してもらえる? 』というメッセージに、すべてが理解できた。もう、まったく‥‥一瞬、孝也に呆れそうになったが、さっきまで自分がどういう状況にあったかを思い出すと、そんなことを言える立場ではないと思い直した。手早く着物を着直して、廉の車でホテルに向かう。「悪い、綾香。その‥‥着物って脱いだら簡単に着れないのな‥‥」恥ずかし気に照れながら部屋から孝也が顔を覗かせる。孝也には廉と一緒にロビーで待っていてもらうように言って、部屋から出て貰った。部屋から放り出された孝也に、廉が『お前はいつまで盛ってんだよ。ホント、懲りないね‥‥』と説教をしていたが、どの口が言ってるんだか、と思って目を合わすと、片方の眉を上げて、黙ってエレベーターへと向かっていった。「ごめんね、綾香‥‥着物って難しいのね」エリカが襦袢の襟元を握って申し訳なさそうに言って項垂れる。 正直、兄の情事の痕跡のある部屋に入るのは、非常に複雑ではあったけれど、シュンとしているエリカに大丈夫だよと伝えてあげたくて、孝也には出て貰ったのだ。「大丈夫。エリカも良かったら今度、母に着付けを教えてもらうといいよ。たぶん、母はすごく喜んで教えてくれるから」襦袢を着つけていると、綺麗なうなじや肩甲骨の辺りに点々と痕が残っていて、さすがに少し恥ずかしくなってしまう。「‥‥綾香は、私が家族になるのは、嫌じゃないの?」エリカのうなじが薄赤く色づいている。「その‥‥私、女性の友達を作るのがあまり上手じゃなくて‥‥なんて言うか、たぶん、可愛げがないから」あぁ、そうか。完璧に見えるエリカは、その容姿でも才能でもきっと妬まれてきたに違いない。実際、綾香もエリカと自分を比べてどうしようもなく妬んでいた。エリカがここまで優秀な経歴を持つには、それ相応の努力を重ねたはずなのだ。そして、その努力と外見の美醜とは全く関係が無い。綾香は、改めて、問題は、自分自身の卑







