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第7話

ผู้เขียน: 手足あせだく
深秋の冷え込みが厳しくなり始めた頃、実花の誕生日がやってきた。

父が生きていた頃は、誕生日の朝には必ず温かい汁そばを作ってくれたものだ。そして、父としての慈しみに満ちた長い手紙を贈ってくれるのが恒例だった。

だが結婚して以来、和真が実花の誕生日を祝ったことは一度もない。彼のスケジュール帳は、会議や出張、接待の予定で一年中埋め尽くされていた。

誕生日の当日、実花はいつも通りアトリエへ向かった。

恩師の篠田先生が、分厚い資料の束を彼女の前に置く。「近々、全国規模の美術展を企画している。皮切りは隣町の海浜市だ。来週、兄弟子と一緒に現地へ行って仕切りを頼む」

実花は展示予定の作品リストに目を通し、「承知いたしました」と短く答えた。

「それから、これだ」先生が無造作に放り出したのは、細長い桐箱だった。「誕生日のお祝いだ」

それだけ言うと、先生は照れ隠しのように手元の絵画に視線を戻してしまった。

「……ありがとうございます、先生」

実花は胸が熱くなるのを感じながら、そっと箱を開けた。中には、小ぶりで古風な硯(すずり)が収められていた。それは先生の宝物で、実花が子供の頃にいくらねだ
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