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0022-祈りだと思う

Auteur: chocho
last update Date de publication: 2026-02-10 11:31:24

朝の教室には、まだ夜の名残のような冷気がうっすらと漂っていた。

窓の隙間から押し込むように風が入り込み、カーテンの裾をかすかに揺らす。その動きに合わせて、誰も座っていない机の間に、寂しげな影が落ちては消える。

航平は制服のポケットに手を入れ、スマートフォンを取り出した。

画面が点いた瞬間、途切れることのない振動が掌に伝わってくる。ネットワークに接続された通知が一斉に流れ込み、「有名人」の文字が並んでいた。

最初は、端末の不具合かと思った。

けれど、画面をスクロールする指がふと止まった、その瞬間——

見覚えのあるタイトルが、唐突に視界に飛び込んできた。

——『存在しない物語、もう一度』

昨夜、Instagramに何気なく投稿した詩だった。

誰にも見られないつもりで、ただ静かな場所で、もう一度読み返したかっただけの言葉。

それなのに。

気づけば、その詩には百件を超える「いいね」と「保存」がつき、コメント数もすでに二桁に達していた。

通知のひとつひとつが、細かな火花のように心を刺激し、胸の奥でざわめきを膨らませていく。

熱を持った感情が、抑えきれずに外へあふれ出しそうだった。

「……なんで
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