私を投獄した後、クズ夫は後悔に狂った
政略結婚により、涼崎市で最もプライドが高く、わがままなお姫様と呼ばれる令嬢は、ビジネス界に君臨する帝王に嫁いだ。
しかし、ある交通事故で彼の初恋の人が命を落とした。彼女は犯人として告発され、懲役三年の実刑判決を受けた。
突然の獄中生活が、彼女が身に纏っていた棘をすっかり削ぎ落としてしまった。
そして、彼への想いもすべて灰と化した。
三年後。刑期を終えて釈放された彼女を、彼は自ら迎えに来た。
「これからも御堂家の嫁としては認めてやる。ただし、俺は二度とお前には触れない」――それが条件だった。
だが、彼女の心はとうに冷え切っていた。ただ、彼から遠く離れたいだけだった。
……
真相が暴かれて、あの事故が仕組まれた冤罪だったと知った時、彼はようやく自分の犯した過ちの大きさを思い知った。
彼は彼女の手を離すまいと強く握りしめ、膝をついた。
「夕凪、やり直そう」
彼女は冷たく笑った。
「御堂さん、私、もう新しい恋人がいるのよ」