離婚を決意した私に、彼は再び愛を求めてきた
平松賢(ひらまつ まさる)と別居して六年目、彼はようやく海外から帰国する決意を固めた。
しかし、私と娘が胸を弾ませて空港へ迎えに行ったとき、現れたのは初恋と手をつなぎ、小さな男の子を連れた彼の姿だった。
三人は何事もなかったかのように、当然のように私たちの家へ上がり込み、さらにはその男の子の好みに合わせて誕生日パーティーを用意するよう私に言いつけた。
「母子だけで生きていくのがどれだけ大変か、わかるだろ?女同士なら少しは察しろよ。
こんな些細なことまでぐずぐず言い訳して、どういうつもりだ?」
だが、その日は娘にとってもまた、誕生日であった。
だからこそ、娘の誕生日というこの日に、私たちは心をひとつにして決めたのだ――もう、この男はいらない、と。