壊したいほど好きだから、
美木 猫助歪んだ愛現代ハッピーエンド初恋浮気・不倫独占欲
保育園からずっと好きだった。
ただ、それだけだった。
宮原玲は誰にでも優しい。
怒らない。乱れない。嫌われない。
渚といるときは特に、壊れ物を扱うように丁寧に触れる。
でも本当は――閉じ込めたい。めちゃくちゃにしたい。自分以外の誰にも渡したくない。
その衝動を、玲はずっと別のところで発散してきた。
相良渚には過去がある。
男性が怖い。でも玲だけは怖くなかった。
事件が起きる前の、まだ綺麗だった頃の自分を知っている人だから。
同棲が決まった夜、渚は初めて打ち明ける。
怖くなくなりたい。玲のために、自分のために。
そして同棲初日、すべてが崩れた。
優しい彼と、動画の中の彼。
――どっちが本物?