恋人の浮気相手は産後ケアリストであった件
婚約披露パーティー終わった途端、彼氏の賀来篤史(かく あつし)は急いで産後ケアを予約してくれた。
予想出来なかったのは、産後ケアセンターのケアリストが篤史を狙っているという驚愕の展開。
二枚目、しかも高給料な仕事をもつ、優れた男性だと散々篤史に媚びた後、あの女は茶化すような目で私を見て、そう言った。
「年行ってるですし、産後の老化は激しいかもしれませんね」
私は怒りを抑えながら店から出ようとした途端、女はまた大声出した。
「そう言えば、お客様先月も来ましたよね。娘を産んだばかりなのに、もうあのモデルさんと離婚しました?」
女が篤史にくっついてる様子を見て、私は全ての予約を取り消し、その場で店から離れた。
1週間後、篤史とあのケアリストがベットの上にいる写真が、私の住所に届いた。
連れっ子がいるだから結婚できないなど篤史に言われて、やがて私たちの婚約は水の泡になった。
彼らが愛し合っている様子を見て、私は密かにある「サプライズ」を用意して、その「請求書」という「プレゼント」を彼らに呈した。
私の家族――大塚家は確かにモデルの精子を借りて娘を産んだ人がいるが、あれは私じゃなく、同じく大金持ちの従姉だった。
しかも、篤史は高給の仕事に就く理由――それは、彼のオーナーは他でもなく、私だったからだ。