Masuk父母に言われ、無理矢理夜会に参加することになったメロライン。 壁の花に徹していると…突然女性が誰かを糾弾し始めた。 「私、貴方のようなデブで吹き出物だらけの豚とは結婚できませんわ!」 「そ、そんな…そんなこと言わないでくれ…」 女性に縋り付く男性をもう1人の男が勢いよく蹴り上げる。 「残念だったな…オルラフィオ王太子殿下。お前とパルサティラの婚約は今日この日を持って破棄させてもらおう。」 一人の男が鼻血を出しながら膝から崩れ落ちた。 「フッ…なんだ。あんな性根の腐ったヤツらなんて放っておけ。オルラフィオ王太子殿下いいことを考えたぞ。私と婚約するのはどうだろうか。」 閃いたとばかりにメロラインは求婚したのだった
Lihat lebih banyakボニファティウス国王陛下が亡くなってから、あっという間に1年が過ぎた。この1年は正直言ってとても忙しかった。フィオの王位継承の式典や、バル兄様が壊してしまった(断じて私では無い)王宮の建て替え。そして、トリドール侯爵たちの後始末。今だにやることは山積みだそんな中、今日私達は結婚する。「こんな忙しい時にいいのだろうか。結婚式なんて。」「良いんですよ。それにやっと王宮の建て替えも終わりましたし。結婚式をするのであれば丁度いいのでしょう。」王宮の建て替えは大変だったが自分たちが住みやすい間取りに出来る分、考えるのは1番楽しかったかもしれない。いちばん面倒だったのはトリドール一派の事だ。調べれば調べるほど出てくる余罪。ピリットンは結局誰の子供か分からず、イヴェッタは最後までボニファティウス前国王の息子だと言い続けていた。イベリコは自分は関係ないと叫んでいたが、トリドールの息子である以上の処刑以外の道はなかった。勿論、他の人たちもだ。反乱分子は早いうちに芽を摘んでおいた方がいい。そう考えたフィオは全員を処刑した。その他に変わったことといえば、私がテッサリーニ国に住むようになった事だろうか。ドラウゴン国とテッサリーニ国は友好国となり、国家間の行き来が以前よりも楽になった。そして、なぜかマーヤも一緒に残ってくれている。「マーヤは良いのか?本当はドラウゴン国に戻りたかったんじゃないのか?」「私の居場所はメロライン姫がいる所ですので。それにメロライン姫の近くが1番楽しいですから。」楽しいと言ってはいるが、絶対これは母様からのお目付け役として着いてきたと言った方が正しいだろう。「そ、そうか…。それならいいのだが。今日は確か父様や母様も来
「ゴホゴホッ!!オルラフィオか…。」「父上!!」トリドール達が捕まって数日後、ボニファティウス国王陛下が目を覚ました。お城が倒壊してしまった関係で、今はスポレトーレ家にご厄介となっている。フィオが国王陛下の背中を支えて何とか身体を起こすボニファティウス国王陛下。「お前には辛い思いをさせた。ゴホッゴホッ…何もしてやれなくて…ゴホッ…すまなかった…ゴホゴホッ」「父上、無理に話さないでください。」ロオー兄様の話によると、ボニファティウス国王陛下はずっと少量の毒薬を飲まされ続けていたらしい。致死量に届かない量を何年もずっとだそうだ。いくら致死量に届かないといっても身体は毒に蝕まれているし、限界がくる。もう少し遅れていたら間に合わなかっただろうとロオー兄様は言っていた。「すまぬな。お前があのような状態になった時、この国に置いておくのはまずいと思ったのだ。お前まで彼奴に殺される訳にはいかなかった…」2年前。フィオが毒を盛られたことに国王陛下は気づいていたらしい。だが、証拠がなかった。「アドリアーナが亡くなった時、彼奴はお前も狙っていたんだ。オルラフィオを殺されたくなければ言う通りにしろ…とな…。オルフィまで殺されてしまえば、アドリアーナに顔向けできない。そう思った私は仕方なく彼奴の言うことを聞くことにした…」元々、ピリットンを王太子として国全体を自分のものとしたかったトリドール侯爵。しかし、ピリットンを王太子とするのは難しかった。「私は別にピリットンと王太子を交代しても構わなかったんですよ。そしたら命くらいは助かったでしょう。父上だってそんなことにならなかったはずだ…」「フィオ。それは簡単な話だ。」私が話そうとするとボニファティウス国王陛下は片手を上げて止め
「バル兄様…これはやり過ぎでは…」バル兄様の元に、トリドール侯爵を連れて行くと、ピリットンは素っ裸のまま、頭を持ってズルズルと引きずられている。「それを言うならメローラも人の事は言えないだろ?」いや、私は扉をノックしたのと開いただけなのですか…。バル兄様は絶対ピリットンの事を壁に向かって投げつけていると思う。もしかしたら?投げた先に、たまたま壁があっただけなのかもしれないけど。バル兄様と一緒に二人をズルズル引き摺りながら外に出ると後ろから何かがパラパラと崩れる音が聞こえる。「ま、まさか…?」そしてゆっくり後ろを向くと今度は大きな音を立てて城が崩れはじめたのである。「メローラ。急いで逃げるぞ!!」「はぁ…これ絶対後で怒られますよ。全部兄様が悪いんですからね!!私はただノックして扉を引いただけなんですから…」「ふん。どの口が言っているんだ。お前のそのノックが凶器なんだよ。」ノックが凶器なんてそんなことあるわけが無いだろ!バル兄様とどちらが城を破壊したのか言い合っているとフィオたちがこっちに向かって走ってくる。どうやら貴族達を連れて帰ってきたようだ。右からはマーヤが、左からロオー兄様とジーノが歩いてくる。ロオー兄様とジーノが担架を運んできているのを見る限り、何とか国王陛下は息をしているらしい。無事かどうかと問われると難しいところだけど…「それじゃあ、役者も集まったところだし、始めるか。」バル兄様の一言でトリドール、ピリットン、イヴェッタ王妃を目の前にある3本の木に吊るした。城が無くなった事で何事か様子を伺うようにワラワラとたくさんの人が集まってくる。バル兄様が大きな音を立てていたのも人を集めるためだったんだ
「王宮内に入る前に作戦を伝える。」テッサリーニ国に入るまでは少し緊張しているように見えたフィオも今は王太子の顔をしている。1年間、国を離れていた王太子だと言うのに、赤熱の騎士団の人達の揺るがぬ信頼。帰ってくるか分からない王太子をひたすら待ち続けるのは簡単なことでは無いだろう。それだけ、フィオはこの国の人たちに愛されている。ということだ。アニバル兄様が前に出てきたので静かに耳を傾ける。どうやらテッサリーニ国でもアニバル兄様は有名らしい。「できるだけ少数精鋭で動きたい。メローラは俺と一緒にトリドールとピリットンを捕縛する。ジーノはロオーデリヒを連れて国王陛下の元へ。」的確に指示を出していくアニバル兄様。ロオーデリヒ兄様を国王陛下の所へ連れて行くのは国王陛下の状態を確認するためだろう。ロオー兄様もボァ兄様までは行かないまでも医療に精通している。ロオー兄様もアニバル兄様の言葉を理解したのかこくりと頷いた。「マーヤは赤熱の騎士団員を数名連れてイヴェッタ王妃を捕縛しろ。オルフィはウェインと一緒にお前を嘲笑った奴ら全員連れてこい。わかったな?1人残らずだぞ?」「分かりました。全員連れてまいります。バル義兄上。ウェイン行くぞ。」いつの間にか、フィオがアニバル兄様のことをバル義兄上と呼んでいることにも吃驚したが、それ以上にアニバル兄様があそこまで言うことに驚いた。元々情に厚い人ではあるけど。私達が国の外に出ている間に仲良くなったらしい。「バル兄様があそこまで言うなんて珍しいですね。家族以外にあまり興味を示さないのに…」「何言っているんだ。お前と婚約した以上、オルフィは俺の義弟だ。守るのは当然だろうが!それにこの国はなんだか居るだけで胸糞悪い。メローラ。掃討するぞ。王宮は壊しても構わないと許可は得ているからな。」バル兄様が怒るのも無理は無い。それにしても、王宮を壊しても構わないって…本当かなのか…?フィオ…
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