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白い恋の結晶~キミへと続く足跡
白い恋の結晶~キミへと続く足跡
مؤلف: ASAMI

第1話

مؤلف: ASAMI
last update تاريخ النشر: 2025-12-22 23:16:17

ふわふわ。

空から降りてくるのは、天使の羽のように柔らかい雪。

吐く息の白さと、降り積もる雪が重なり白銀の世界。

隣には、ちょっと大人な表情で微笑むあの人がいて、寒さに負けないように身を寄せる。

思い出のあの木の下で、今日も空を見上げる……。

◻️◻️◻️

ふわふわ、ふわり。

通学途中にある、大きな桜の木の下。

膝上のグレーの制服が、春の花々の甘い香りを運んできた風に揺れる。

桜の花びらが、まるでシャワーのようにあたしの頭上に舞い落ちてくる。

ピンク色の木を見上げ目を閉じると、桜の枝が風に揺れる度に差し込む朝日が、瞼の向こうで輝いた。

「おい!! そんなとこにボーっと突っ立ってると、遅刻するぞ!!」

突然、馴染みのある声が聞こえ、耳がピクリと反応する。

振り返るとそこには、制服を着崩したハルが立っていた。

叶 ハル。高校1年の時に同じクラスになって、仲良くなった、唯一の男友達。

新学期だって言うのに、グレーのジャケットはただ羽織っただけ。

シャツはズボンのウエストから少し出していて、全くしまりのない格好だ。

「新学期早々遅刻とかやめろよー」

スクールバックをリュックのように背負い、両手をポケットに突っ込んで笑うハル。

「ちょっと見てただけじゃん」

あたしは小さく息を吐いて、ハルのもとに歩く。

肩に提げるスクールバックの持ち手を掴んで、あたしはまたため息をついた。

2度目のため息に、あたしよりも少し身長の高いハルが隣から覗き込んでくる。

彼のサラサラの茶髪が、春の温かな風に揺れている。

「またため息ですか? 篠原 雪羽《しのはら ゆきは》さん」

ハルの嫌な言い方にムっと眉を寄せて顔を上げると、ハルもあたしと同じようにため息をついた。

「去年の冬くらいからため息多くない? 初詣行った時とかめっちゃついてたじゃん」

「だって……」

あたしは口をつぐんで、また俯く。

だって……。

冬になると、どしても思い出してしまうんだもん。

そろそろ忘れなきゃいけないのかもしれないけど、何もはっきりしないままだから、忘れられそうにない……。

ハルは、俯き続けるあたしの隣で、ふと桜の木を見上げた。

あたしもつられて見上げる。

ふわり、ふわり。

風に吹かれて、ピンク色の花びらが舞い落ちる。

木の枝の隙間から朝日がキラキラと差し込み、手を顔の前にかざした。

長い長い冬を乗り越え、ようやく満開を迎えた桜の木。

住宅街から学校までは一車線の狭い道が続いていて、両端には田んぼしかない田舎道。

木造の屋根のついた小さな小屋のようなバス停の隣に、この木は立っている。

道路の方には伸びきれない根っこは田んぼの方に伸びていて、少し傾いている。

その田んぼの主人が町役場にこの木の伐採を頼んでいるようで、何回か職員の人が木を見にきていたことがある。

だけど、絶対に切らせないんだから。

あたしの思い出の木だ。

あたしと……柊(シュウ)の……。

「うおっ!! やっべ!! マジで遅刻だ篠原!!」

「え?」

ズボンのポケットからスマホを出して時間を見たハルが、ひとりで慌てて走り出し、あたしを置いて行く。

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  • 白い恋の結晶~キミへと続く足跡   第46話

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  • 白い恋の結晶~キミへと続く足跡   第40話

    クラスの中で何組かに別れて一列に並び、バトンパスがスムーズに行くように練習をする。あたしは列のちょうど真ん中に並び、前の子がバトンを持って走ってくるのを待った。その間もずっと、頭の中は柊のことでいっぱい。グルグルと足首を回しながら、あたしはバトンを見ずに保健室の方ばかり見えていた。グラウンドからは、保健室は見えないのに……。それが、まずかったんだ。前の子が、「はいっ! パスっ!」って言ってる声が全く耳に入って来なくて、ハッと気づいて走り出したのはいいものの、運動神経の悪いあたしはバトンを受け取ってそのまま足が絡まり地面に転倒。豪快に膝や肘を擦りむき、クラスメイト全員の注目の的と

  • 白い恋の結晶~キミへと続く足跡   第39話

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