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第1章:5

ผู้เขียน: 社菘
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-06 18:00:21

まるで優雅なお茶会とは思えないほど殺伐とした重苦しい空気が流れ、ロレイン自身は何も悪くないのに自分が何かしてしまっただろうかという気まずさを感じた。

「え、ええと……」

「これは、皆さんお揃いのようですね」

「こ、皇帝陛下!」

重い空気が流れていた会場に突如現れたのはシルヴァンで、ロレインを始めその場にいた全員が立ち上がって頭を下げた。

「陛下、ごきげんよう」

「女性同士の楽しい時間を邪魔したかったわけじゃないんです、楽にどうぞ」

今日も今日とて真っ黒な服に身を包んでいるシルヴァンだが、淡い色のドレスを纏う女性たちの中で一際目立っている。ただ、女性の中にいるシルヴァンを見るとやはり絵になるなと、ロレインはどこが他人事のように彼を見つめた。

「皇后は最近体調が優れなかったようなので、皆様と茶会ができるほど回復して嬉しく思います」

「あ、あはは……お気遣いくださりありがとうございます……」

そうだ、体調が悪いから部屋で食事をしている『設定』だった。今の言葉がシルヴァンの嫌味なのかどうか彼の真意は測りかねるが、ロレインはまたもや別の意味で気まずさを抱いた。

「リリア……少しお時間をいただけますか」

シルヴァンの言葉に、ロレインは困惑した。お茶会の最中に呼び出されるのは予想外だったからだ。もちろん断りたかったが差し出された皇帝の手を取らないのは失礼だし、このままお茶会の会場に残っていても気まずいだけ。

どちらを選択しても気まずいのであれば、一旦席を外してリセットしてもいいかと思ったロレインはシルヴァンの手を取った。

「大丈夫でしたか?」

「え……?」

シルヴァンに手を引かれて移動したのは庭園の中にある噴水の前で、水の影響なのか澄んだ空気がロレインの肺に入って何だか息がしやすくなったように感じた。

周りに誰もいないことを確認したシルヴァンがそっとロレインの目元に触れたので、驚いてびくっと体を震わせると彼は慌てて手を引っ込めた。

「不躾に触れてすみません。少し顔色が悪いように見えたので……何か嫌なことでも言われましたか?」

シルヴァンの心配そうな表情でロレインの顔を覗き込む。具合が悪いわけではなくコルセットの締め付けと重い空気に耐えられなくて顔を青くしていただけだが、あの場で会った一瞬でロレインの変化に気づいて連れ出してくれたのだ。

「いえ、そのようなことは……皆様とても親切で助かっておりますわ」

「それなら良いのですが……そうだ、バーンズ侯爵夫人とクイエット侯爵夫人はあなたの味方でいてくれる存在になると思いますので、顔見知りになっておいて損はないかと」

「わたくしの味方、ですか?」

「はい。バーンズ侯爵夫人は帝国騎士団の第2騎士団長の奥方で、クイエット侯爵夫人は帝国魔導士の若きエースの奥方です。あなたと年齢もそう変わりませんし、何より侯爵たちは俺が幼い頃から慕っている兄のような存在なので……信頼できるかと」

「そうですか……そういう事情は知らなかったので、教えてくださってありがとうございます」

「……ここで生き残るには、味方が必要ですから」

「え?」

シルヴァンがぽつりと呟いた言葉を聞き返してみたが「なんでもありません」と言われれば、それ以上追求することはできなかった。

「そうだ、もし体調がよければですが……今夜は一緒に食事でも」

「で、でも陛下はお忙しいのでは……? 最近はあまり食事もとられていないと聞きましたが」

「急ぎの仕事がいくつかあったのでバタバタしていましたが、今日はここに立ち寄るくらいの時間があります。結婚した日以来顔を合わせることもなかったので……一度くらいはと思いまして。周りからもあなたの話を聞かれますが、俺は何も知らないので」

「あ〜…そうですね……」

かくいうロレインも、お茶会でシルヴァンとのことを聞かれて言葉を濁したものだ。自分たちが思っている以上に二人の結婚は周りから注目されているし、それを避けて通ることはできない。

性行為はしたくないとシルヴァンに頼んでいる身なので、夕食くらい共にしたほうが不自然にはならないだろう。

色々と頭の中で計算した結果、ロレインは今夜シルヴァンと夕食を共にすることを承諾した。

「では、料理長に腕によりをかけて作るよう頼んでおきます。何か食べたいものはありますか?」

「えーっと……陛下が好きなお料理を食べたいですわ」

「俺の、ですか?」

「はい。まずは殿下のことを知りたいなと思いまして……いけませんか?」

「……いえ、そんなことはありません。料理長に伝えておきます」

「お願いします」

正直、ロレインはがっつりとした肉料理が好きだ。分厚い肉のステーキなんて何枚でも食べられるけれど『リリア』はそうではない。彼女はどちらかと言えば魚のほうが好きだし、淡白な味のものを好む。そう伝えてもよかったのだが今のロレインは進んで味の薄い料理を食べたい気分ではなかったので、シルヴァンの好みに任せることにした。そうしたほうが、魚料理が出てきても責任転嫁しやすいからだ。

「では、呼び出してすみませんでした。残りの時間、楽しんでくださいね」

「陛下も、わざわざ声をかけてくださってありがとうございました」

「いえ……今夜、楽しみにしています」

そう言って少し照れたように笑ったシルヴァンの姿にどきっと胸が高鳴ったのは、多分気のせいだろう。

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