مشاركة

第10話 影山くんと300年の幽霊彼氏 ①

مؤلف: もふねこ
last update تاريخ النشر: 2026-08-27 17:31:14

「…智也くん、怖いぃ〜!」

ボクは腰が引けた状態で、智也くんの腰にしがみ付き、震えながら何とか一歩一歩歩いていた。

「これきっと入口間違えたな」

いつも男らしい智也くんも周りをキョロキョロしながら不安そうに歩いているのが分かった。

すっかり日が暮れ、細い三日月の光を頼りにボクたちは広い墓地の中を歩いていた。

「1回戻ろ!建物までまだ半分くらいあるよ」

「半分まで来てたら、もう先に進んでも一緒だろ」

「墓地なんて、幽霊出なきゃ、おかしいくらいでしょ!?やだぁ〜」

「でも、今んとこ、幽霊はお前しかいないぞ?」

「そういうことじゃないですっ!」

ボクは涙目で辺りを見回した。

沢山の墓石が並び、春の生暖かい風に揺れる木々の影が、地面に不気味に揺れている。

「もう絶対何かいるよーっ」

「いたとしてもオマエの仲間だろ」

「仲間じゃないよっっ!!」

声を荒らげた瞬間だった──

ガサッ!

すぐ近くの茂みが揺れた。

「ひえっっ!!」

ボクは反射的に智也くんにしがみついた。

「…今のはちょっとビビるな」

「ほらぁ!!
استمر في قراءة هذا الكتاب مجانا
امسح الكود لتنزيل التطبيق
الفصل مغلق

أحدث فصل

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑩最終回

    *** この後ボクは、数年間動かなかった体の回復を待ち退院した。 「トラ、退院おめでとう」 「ありがとう、智也くん」 智也くんは入院中も毎日のように会いに来てくれていたけど、やっぱり外で一緒に歩けるのは格別の喜びだった。 「そうだ、母さんと父さんが智也くんに感謝してたよ。お礼を伝えといてって」 「そうか、良かった。お礼も何も、オレがトラと居たいだけだったけどな」 「命の恩人で、リハビリの支えにもなってくれてたの、2人共分かってるからね。そうだ、遊びにおいでって言ってた!」 「『虎泰《とらやす》くんをください!』って、結婚の許しを貰いに行くかな!?ふははっ」 「ふふふ、本当にしそうだよね!あ、でもその前に『二人で一緒に暮らします』かな?」 「そうだな、そっちが先だな!……とりあえず今日は、オレたちのボロアパートへGOだな」 「うん。ボクたちが出逢った大切な場所だね!想い出も沢山ある……」 「だな!」 智也くんと顔を見合わせる。夕闇を前に虹色みたいな空が、智也くんのキラキラした嬉しそうな笑顔を彩った。 ──ああ、ボクの大好きな智也くんがいる。 ボクはこの美しい空とその笑顔を、胸に焼き付けた。 「あ、そう言えば!大家さんボクのこと死んだって言ってたらしいね?」 「そうそう!事故で意識が無いなんて聞いてから、トラの両親がアパートの解約をした事で、これはきっと…って勘違いしたらしいぜ。それに、オマエみたいな風貌の幽霊目撃情報も何回もあったらしいから

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑨

    *** 本堂の時のように本格的な準備はとても出来なかった。 今回は本当にみんなの力の集約に掛かっている。 4人でトラを囲んだ。影山くんは右手に数珠を掛け、祈るような形をとり、左手で涼《すず》ちゃん、その次にばぁちゃん、そしてオレと順に手を繋いでいく。最後にオレはトラの手を取り、しっかりと握った。 影山くんがブツブツとお経らしきものを唱え始めた。 全員が目を瞑った。 病室の空気が徐々に緊張感で張り詰めていくのを感じた。 息苦しいほどの力が身体に押し寄せて来る。そして、その力を全員が解き放つように、声を合わせ真言を唱える。 影山くんは真言一語一語をトラへ宿すように、数珠をトラの額に押し当てる。 「…──列・在・前ッッ!!」 最後の真言に、部屋中の空気が打ち震えるような漲《みなぎ》る力を感じた! その瞬間、部屋中が光に包まれ、トラの身体が衝撃を受けたように跳ね上がった。 『頼む!トラッ!来いっ!帰って来いっ!!』自分の心の声が反響するみたいだった。 トラの表情が歪んだと思うと、体は力無くバタリとベッドの上に落ちた…。 『失敗かもしれない』 そんな落胆した、ため息混じりの顔になった時だった──。 「……あ、あ…」 トラが小さく呻き、ゆっくりと瞼が開いた。 「…ト、トラ?トラ?」

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑧

    影山くんが珍しく落ち着かない様子で病室へ入ってきた。 「影山くん悪りぃ。連絡しちまって…」 トラの居場所がわかって、すぐにLINEを入れておいた。 「いや、驚いたよ。生きてるってどういう事なのかと思って…。でも、見つかって良かった」 すると、影山くんの背後からブツブツ言いながら、涼《すず》ちゃんがするりと現れた。 「…病院って所は気が滅入るわね。こういう所って嫌いだわ」 「ああっ、涼《すず》ちゃんも!?」 「涼《すず》も行きたいと言って…」 「何か変わったモン見れそうって思っただけよ」 いつもの調子でツンとして見せた。 「二人とも心配して来てくれてありがとうな。涼《すず》ちゃん、影山くんちから出られるんだな」 「なーくんの力があるからよ」 「でもそこに、涼《すず》の行きたい気持ちがなければ無理だよ」 「生きてるって、どういう事かと興味があっただけ…」 「素直じゃないんだからな、涼《すず》は」 そう言われて涼《すず》ちゃんは小さく鼻をフンと鳴らし、トラを覗き込んだ。 「ねぇそれより、この子起きないの?生きてるんでしょう?」 「意識が何年も戻らないらしいんだ…」 「なるほど。幽霊のトラくんは、生霊だった可能性が高いということですね」 「道理で普通の幽霊より存在感があったのね。…強い子。余程の未練があったか、迷子ちゃんだっ

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑦

    *** そこはかなり大きな病院だった。オレは面会の受付を済ませ、やけにゆっくりに感じるエレベーターで落ち着かない気持ちを抑えて上階へ上がった。 「あ、庄司さんのお母様から伺ってます。部屋は1001です。この奥です」 ナースステーションに声を掛け指で示した方へ。1001号室は廊下の1番奥の部屋だった。 オレはドアに手を掛けたが一瞬躊躇した。 喉はカラカラなのに、扉の前でゴクリと唾を飲み込んだ。 思い切ってドアを開けた。 目に入った白いベッドへ足が縺《もつ》れるように駆け寄った。 「……トラッ!?」 そこには男性が寝入るように横たわっていた。 ぱっと見、本当にトラなのか分からなかった。 長めに伸びた黒髪。オレの知ってるトラよりも痩せて見えた。 しかしすぐに、輪郭も小さなホクロの位置も、オレの中でしっかりトラと重なった。 「トラッ!!」 「トラ…、トラ……。オマエなんだな…」 喜びか何なのか分からないごちゃまぜな感情に、勝手に涙が零れ落ちた。 「……うっ……、トラ……、どういうことだよ……。生きてるって言ったって、こんな……」 耳元で名前を呼んでも、話しかけたって、まるで起きる気配がなかった。 オレは生身のトラの頬にそっと手を当てた。初めて触れたトラの頬は

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑥

    *** 真っ暗な自宅に戻ると、静寂がどっと押し寄せた。 トラのいないベッドで寝るなんていつぶりだったかな…なんて浮かんでくる。 いつもの狭くてぎゅうぎゅうの、でも、陽だまりみたいに暖かなベッドが恋しい。 トラの体温が無いここで、寝れるのだろうか──。 『──と、─も、──ともや、──智也くん!智也くん!』 『ボクはここだよ!ここ!ここにいる!智也くん!』 『智也くん!智也くんっ!智也くんっっ!!──』 「──トラッッ!!」 ガバッと飛び起きた。 「はぁっ、はぁっ…」 心臓がバクバクと早鐘のように鳴り、息は上がり苦しかった。 トラが必死でオレを呼ぶ姿が、まだ脳裏に残っっていた。 カーテンの隙間から、眩しい朝日が差し込んでいた。オレは知らずに寝ていたようだった。 「早くトラを見つてやらないと…」 熱いシャワーを浴びてから、トラの実家に向かった。 *** 電車を何回か乗り換えて、ばぁちゃんに教えてもらったトラの実家がある最寄り駅までやってきた。 まだ活気のある商店街のアーケードを抜けると、ばあちゃんが言っていた「サンロードストア」があった。地元のスーパーといった小規模なスーパーだった。 「…ここの隣か…」 スーパーの建物に沿って角を曲がりキョロキョ

  • 「ボクとエッチしてください!」〜オレがイケメン童貞に迫られた件〜   第15話 おはよう、また恋をしよう ⑤

    「あの子だ、そう、あの子」 ばぁちゃんは遠くを見つめて、小さく何度もうなづいた。 「……ばぁちゃん?」 「思い出したぞ、智也。あの子、オマエとよくマウントの取り合いみたいな事をして戯れ合っていた子だろう?」 「そう!そいつトラ!何でばぁちゃんが知ってんだよ」 「ああ、よく美彩子《みさこ》の代わりに私が智也を習い事に連れて行ってたからね。トラくん……、なるほどだね」 「かぁちゃんの代わりか!」 「そうそう、美彩子も忙しかったからね。そう言えば、練習の間、トラくんのお母さんとは何度も話したことがあって、確か、みどり台小学校で……、ん〜ん……、そう、ひばりの丘駅のサンロードストアの隣に住んでるって言ってたはずじゃ」 「それは初耳だ。ばぁちゃんナイス!」 「ご実家で何かわかるかもしれないですね」 「そこから何か辿れるといいわね。まぁいきなり『お付き合いしている者です』とか口滑らすんじゃないわよ。アンタ馬鹿だからさっ」 涼《すず》くんは優しい笑顔だった。 「おう、そうだな!気を付けるぜ」 「私も出てきた意味があったようだね。頑張んなさい、智也。大事な人なんだろ」 「まあな!どんな事があっても一生、いや、死んでも一緒にいるって決めてるからな。ばぁちゃん、サンキューな」 「あははっ!良いね、私の孫らしい。頑張んな、智也」 「おお、ばぁちゃん!影山くんも涼《すず》ちゃんもありがとな」 「力になれて良かったです」 「何かあったらまた来ても

فصول أخرى
استكشاف وقراءة روايات جيدة مجانية
الوصول المجاني إلى عدد كبير من الروايات الجيدة على تطبيق GoodNovel. تنزيل الكتب التي تحبها وقراءتها كلما وأينما أردت
اقرأ الكتب مجانا في التطبيق
امسح الكود للقراءة على التطبيق
DMCA.com Protection Status